映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記&感想Vol.229:「スプリット」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は229本目。タイトルは、M・ナイト・シャマラン監督による2017年公開作品「スプリット」。特典映像としては、「もうひとつのエンディング」「未公開シーン」「メイキング・オブ・『スプリット』」「ジェームズ・マカヴォイの多面性」「映画製作者の視点:M・ナイト・シャマラン」で計35分が収録されている。「メイキング・オブ・『スプリット』」では、監督のM・ナイト・シャマランが「なぜ『アンブレイカブル』の世界に戻ってきたのかの答えは単純だ。あの作品の脚本を書いたときはまだ若かった。でも子供が生まれて成長する中で興味が家族に向かい、それからの作品の中では子供の要素が増えていった。でも自分よりも周りを大事にする時期を経て、また自分に関心を戻したら『アンブレイカブル』の世界が改めて見えてきたんだ。」と言い、「インディーズ映画の影響を受け、『イット・フォローズ』のスタッフを雇った。撮影方法が気に入って、あの作品のカメラマンを呼んだんだ。まだ経験は少なかったけど、任せてみたら結果的にとても上手くいったよ。」と語っている。また主演のジェームズ・マカヴォイは、「監督に役名を聞いたんだが、”答えられない。脚本を読め。”の一点張りで驚いた。脚本は最初の10ページで混乱し、その先でもまた困惑したよ。監督は観客の緊張感を保つのが上手いんだ。」とインタビューに答えている。

f:id:teraniht:20220430093957j:imagef:id:teraniht:20220430094001j:image
作品としては、「シックス・センス」「サイン」「ヴィジット」のM・ナイト・シャマランが、「多重人格の男」をテーマに脚本/監督を担当したサイコスリラー。主演は「ウォンテッド」「X-MEN フューチャー&パスト」のジェームズ・マカヴォイで、共演はNetflixドラマシリーズ「クイーンズ・ギャンビット」や「ラストナイト・イン・ソーホー」のアニャ・テイラー=ジョイ。本作はなんとラストシーンで2001年「アンブレイカブル」に登場した、ブルース・ウィリス演じる”不死身の男デビッド・ダン”が登場し、16年ぶりの続編であることが判る仕掛けになっている。さらにこの後、2019年公開の「ミスター・ガラス」にストーリーが続くのだが、シャマラン監督らしい、ジャンルが固定できない作風は健在で、ジェームズ・マカヴォイが「メイキング」で答えているように非常に困惑させられる映画になっている。特に中盤にあるジェームズ・マカヴォイのダンスシーンは必見で、やはり本作も”シャマランファン”には間違いなく堪らない一作になっている。


監督:M・ナイト・シャマラン

出演:ジェームズ・マカヴォイ、アニャ・テイラー=ジョイ、ベティ・バックリーブルース・ウィリス

日本公開:2017年