映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記&感想Vol.270:「コンタクト」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は270本目。タイトルはロバート・ゼメキス監督による、1997年公開作品「コンタクト」。特典映像としては、「特殊効果:オープニング/マシンの爆発/ハリヤー戦闘機の着陸/高速度合成」「コンピュータ映像:マシンの始動/ハデンの飛行機/NASA司令室」「予告編集:予告編#1/予告編#2」で計45分が収録されている。「特殊効果:オープニング」では、ケン・ラルストンが各場面の特殊効果について語っており、「『2001年宇宙の旅』をクリエイティブの出発点に置いていた。気の遠くなるような作業になるとわかっていたが、ロバート・ゼメキス監督の期待に応えて見応えのある画を創りたかったんだ。視覚効果的にも非常に手の込んだシーンだが、監督の素晴らしいアイデアでシーンの半ばから一切の音が消え、あとは最後まで深い静寂が続く場面になった。それによって観客は1コマ1コマまでじっくりと観ることができるんだ。もしこのシーンが失敗していたら、映画全体がコケてしまったよ。どうやったら息を飲むような美しいシーンになるかを考えたんだ。」などと、撮影の裏側について語っている。やはり特撮についても、ロバート・ゼメキス監督の意見がかなり反映されていることが分かって興味深い。

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作品としては、アメリカの天文学者でありSF作家のカール・セーガンが書いた小説を原作として、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「フォレスト・ガンプ 一期一会」のロバート・ゼメキスが映画化したSF作品。出演は「羊たちの沈黙」「パニック・ルーム」のジョディ・フォスター、「評決のとき」のマシュー・マコノヒー、「ジョンQ 最後の決断」のジェームズ・ウッズ、「エレファント・マン」のジョン・ハート、「グリーンマイル」のデビッド・モースなど。1998年の第70回アカデミー賞では「音響賞」、第55回ゴールデングローブ賞では「最優秀主演女優賞」にノミネートされており、エンドクレジット前には1996年に永眠した原作者カール・セーガンへ謝辞が捧げられている。ストーリーの概要としては、ジョディ・フォスター演じる研究者エリーが宇宙からの電波信号をキャッチし、アメリカの政治と科学と宗教の軋轢が生まれる中、異星人が伝えようとするメッセージを解読する。それは惑星ヴェガへの移動転移装置の設計図だったというもので、エリーの亡くなった父親への愛慕とマシュー・マコノヒー演じるパーマーとの恋愛、そして彼女の宇宙への情熱が語られていく物語だ。ラストの展開について、公開当時はやや甘ったる印象を受けたが、今観ると希望に溢れた良い着地だと感じる。恐らくテーマ的にも、この後に公開される「メッセージ」や「インターステラー」などにも、多大な影響を与えた作品だと思う。

 

 

監督:ロバート・ゼメキス
出演:ジョディ・フォスターマシュー・マコノヒージェームズ・ウッズジョン・ハートデビッド・モース
日本公開:1997年