映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイレビュー&感想Vol.292:「チャーリーとチョコレート工場」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は292本目。タイトルはティム・バートン監督による、2005年公開作品「チャーリーとチョコレート工場」。特典映像としては、「チョコレート・ドリーム」「いろんな顔、いろんな味」「チョコレートのデザイン」「包装紙の下には…」「スウィート・サウンド」「ウンパ・ルンパになる」「リスの襲撃」「ダール氏のステキな世界」「テスト映像:オーガスタスの歌」「テスト映像:マイクの歌」「ダンスビデオ」で、計84分が収録されている。「チョコレート・ドリーム」では、ティム・バートン監督が「本作の草稿は何種類もあったんだ。”父親の役柄を削るべきだ”とか、”ウォンカを父親像に”とかね。でもウォンカは父親像のキャラじゃないよ、論点がズレてたんだ。さらにチャーリーが”特別な人物”として設定されていた。でも彼は特別じゃないのがミソなんだ。他の大多数と同様に普通の子供さ。僕が制作に加わってからは、基本に戻ってなるべく原作に忠実にしたよ。僕はロアルド・ダールの本で初めて、光と闇とユーモアとタブーのミックスを知ったからね。」と言い、脚本のジョン・オーガストは「原作ではウォンカが、なぜ後継者を求め子供を招待したのかが不明だ。だから今回は、彼がチョコ好きになった理由や工場閉鎖の理由に迫ったんだ。原作と映画版の一番の違いは、最後に物語を足したことだね。観客は結末を知って観てる人が多いだろうから、一捻り欲しかったんだよ。これはバートン版の” チャーリーとチョコレート工場”だ。彼の世界観がベースにあるからね。」と語っている。また「いろんな顔、いろんな味」で、主演のジョニー・デップは「この役は原作が基本だ。でも原作の方向を守りつつ、解釈を加えながら役を作っていった。最初に連想したのはゲーム番組の下手なホストで、そこから子供番組のホスト役を考えたんだ。それをティムに話したら、”どこかイカれたホストがいい”と言われたから、毎日その為に”仮面”をかぶるんだよ。ウォンカ役に選ばれて、光栄に思っている。」と答えている。

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作品としては、ロアルド・ダールの児童小説「チョコレート工場の秘密」を、「シザーハンズ」「アリス・イン・ワンダーランド」などのティム・バートンが映画化したファンタジー。音楽は「ピーウィーの大冒険」以降、数々のタッグ作で知られる盟友ダニー・エルフマンが担当している。出演は、「ギルバート・グレイプ」や「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのジョニー・デップ、「アリス・イン・ワンダーランド」のヘレナ・ボナム=カーター、「ネバーランド」のフレディー・ハイモアなど。また第78回アカデミー賞では、「衣装デザイン賞」にノミネートされている。久しぶりにブルーレイで再見したが、やはりウンパ・ルンパの曲は楽しいし、チョコレートやお菓子の世界観はポップで魅力的だ。だがその一方で、かなりブラックジョークも効いていて大人向けの一面もあり、まさにティム・バートンの真骨頂とも言える作品に仕上がっている。個人的には1988年の「ビートルジュース」から、本作くらいまでがティム・バートンの黄金期だと思う。

 


監督:ティム・バートン

出演:ジョニー・デップ、ヘレナ・ボナム=カーター、フレディー・ハイモア、デイビッド・ケリー、クリストファー・リー

日本公開:2005年