映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイレビュー&感想Vol.296:「マリグナント 狂暴な悪夢」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は296本目。タイトルはジェームズ・ワン監督による、2021年公開作品「マリグナント 狂暴な悪夢」。特典映像としては「ジェームズ・ワンの世界」で、計14分が収録されている。ジェームズ・ワン監督は「思い切って挑戦しないとマンネリからは抜け出せない。今までのありきたりなホラーとはまったく違う作品にしたかった。今回大事にしたのは、低予算インディーズの原点に立ち返る事だ。今作はホラーファンのツボを押さえたはずだよ。この映画に原作はなく、完全なオリジナル作品だ。観客は新しさを求めているからね。」と言い、「この作品では僕が愛してやまないホラー映画の要素を散りばめた。それにミステリーもあり怪物も登場する。殺人ミステリーは好きだけど、撮るのは初めてだったよ。怪物や悪魔が登場する映画は誰もが見慣れているから、これまでになかった悪者を創り出したかったんだ。」と語っている。また「大規模なアクションシーンは映画の終盤に入れようと考えた。スタント部門が緻密な動きを考えて、生き生きとしたシーンにしてくれたよ。ロボットアームに取り付けたカメラに動きをプログラムしておいて、ガブリエルと警官たちの格闘シーンを撮影したんだ。本作は80年代のホラー映画へのオマージュだ。当時は血と内臓が飛び交うような世界に誰もが夢中になっていた。僕が親しんできたホラーというジャンルに回帰する絶好の機会だったし、今まで経験のない実験的な試みもできた映画だったよ。」と答えている。

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作品としては、「ソウ」や「インシディアス」などのホラーシリーズを手がけながら、「ワイルド・スピード SKY MISSION」「アクアマン」などのアクション作品も手掛ける、若きアジアの名匠ジェームズ・ワンが監督したホラー映画。出演は「アナベル 死霊館の人形」のアナベル・ウォーリス、「アイ・ソー・ザ・ライト」のマディー・ハッソン、「フォーリング・フォー・クリスマス」のジョージ・ヤングなど。さらに今回のメイキング映像を観ていたら、「デス・プルーフ in グラインドハウス」の”ゾーイ・ベル”が女囚人のメインとして出演しており、びっくりした事を追記しておきたい。とにかく、娯楽映画としての面白さと、過去の名作ホラー映画へのオマージュとリスペクトに溢れた快作だと思う。ジェームズ・ワンは間違いなく、今もっとも信頼のおけるホラー監督の一人だろう。できれば本作もぜひシリーズ化してほしい。ブルーレイで何度も観直したくなる作品だ。

 


監督:ジェームズ・ワン

出演:アナベル・ウォーリス、マディー・ハッソン、ジョージ・ヤング、ミコール・ブリアナ・ホワイト、ゾーイ・ベル

日本公開:2021年