映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は354本目。タイトルはマット・ベティネッリ=オルピン/タイラー・ジレット監督による、2022年日本公開作品「スクリーム(2022)」。特典映像としては「削除シーン集」「新しい血」「血筋」「巨匠に捧ぐ」「スクリーム(1996年)予告編」で計28分が収録されている。各インタビュー映像では、マット・ベティネッリ=オルピン監督が「スクリーム第一作目は、映画への期待をすべて満たす衝撃的な作品だったよ。面白くて怖いんだ。初めて観た時は、これぞまさに待ち望んだ映画だと思ったね。この続編では、事前に内容を徹底的に議論した。『スクリーム』の世界の美意識を継承しつつ、現代的要素も加味する必要があるからね。」と言い、脚本のジェームズ・ヴァンダービルトは「この新作は22年製作の作品という点を明確にしたかった。もちろんファンのために作った映画だよ。だが旧作を知らずに観に行く人にも、同世代の映画だと感じて欲しい。このシリーズが純粋に好きだから、そのレガシーを継承したいんだ。」と語っている。またシリーズの顔と言える、シドニー役のネーヴ・キャンベルは「第一作目の撮影は合宿みたいだった。当時はすごい作品に関わってると思ったわ。特別な感じがしたけど、映画の成功はまだ誰にも分からなかった。今作の若いキャスト達には感心したわ。このシリーズに出演して、前作までのキャストに会うことをとても喜んでくれてる。皆、素晴らしい役者ね。」とインタビューに答えている。
作品としては、日本公開1997年から始まった、ホラーの名匠ウェス・クレイヴン監督が手掛けた「スクリーム」シリーズの第5作目。ウェス・クレイヴンは2015年に亡くなっているため、本作は彼が監督していない初めての作品となる。ちなみに日本では劇場公開作ではなく、ビデオスルーであった。出演はシリーズお馴染みのデヴィッド・アークエット、ネーヴ・キャンベル、コートニー・コックスらが続投している他、新キャストとして「イン・ザ・ハイツ」のメリッサ・バレラ、「X エックス」のジェナ・オルテガ、「ランペイジ 巨獣大乱闘」のジャック・クエイドなどが参入している。シリーズお約束の展開はそのままに、ファンに向けたツイストのあるストーリーは楽しめるが、犯行動機に無理があるのがこのシリーズ最大の弱点だと思う。全米では第6弾もすでに公開され、シリーズ最高のオープニング興収だった2000年「スクリーム3」を上回る、最高の興行収益を叩き出したらしいので、次作は日本劇場公開も含めて期待したい。
監督:マット・ベティネッリ=オルピン/タイラー・ジレット
出演:ネーヴ・キャンべル、コートニー・コックス、デイヴィッド・アークェット、メリッサ・バレラ、ジェナ・オルテガ
日本公開:2022年