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エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記 ネタバレ&考察Vol.355:「コン・エアー」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は355本目。タイトルはサイモン・ウエスト監督による、1997年日本公開作品「コン・エアー」。特典映像としては「“ビバ!ラスベガス”撮影秘話」「“コン・エアー”へようこそ」「オリジナル版劇場予告編」で、計10分が収録されている。「“コン・エアー”へようこそ」では、ニコラス・ケイジが「主人公キャメロン・ポー役に惹かれたのは、彼の設定だ。あと凶悪犯が脱走のために飛行機を乗っ取るという発想が、とても面白いと思ったね。独創的で他にはない作品だ。」と言い、監督のサイモン・ウエストは「ストーリーとしては古典的だと思う。まるで潜水艦の映画を思い出すね。隔離された極限状態の中で一人の男が、命懸けで戦う物語なんだよ。」と語っている。またプロデューサーのジェリー・ブラッカイマーは「ニコラス・ケイジの演技が、まるで凶悪犯たちと飛行機の中にいるみたいに、観客を巻き込んでいくんだ。他にもジョン・キューザックジョン・マルコビッチスティーブ・ブシェーミ、ビング・ライムズらが演じた役は全てがリアルで、深みがある。彼らの演技を見て欲しいね。」とインタビューに答えている。

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作品としては、「トゥームレイダー」「エクスペンダブルズ2」などを手掛けたサイモン・ウエストが監督し、「トップガン」「ビバリーヒルズ・コップ」「アルマゲドン」などのジェリー・ブラッカイマーがプロデュースした、90年代らしい大型ハリウッド・アクション。出演は「ワイルド・アット・ハート」のニコラス・ケイジ、「ハイ・フィデリティ」のジョン・キューザック、「マルコヴィッチの穴」のジョン・マルコヴィッチ、「ファーゴ」のスティーヴ・ブシェミ、「マチェーテ」のダニー・トレホなど。模範囚として仮釈放される男が乗り込む囚人犯専用の護送機が、突然凶悪犯たちにハイジャックされたことにより、孤立無援の戦いに巻き込まれるというストーリーは、シンプルながらも手に汗握る。CGを極力使わず、コン・エアーの描写などは全て本物の飛行機を使って撮影されており、クライマックスで飛行機がラスベガスのホテルに激突するシーンは、解体予定だったホテルに廃棄旅客機を実際に突っ込ませ、それを15台ものカメラで撮影している。この時代のニコラス・ケイジ主演のアクション映画は「ザ・ロック」「フェイス/オフ」など後世に残る傑作が多く、本作もその中の一作に数えられるだろう。サイモン・ウエスト監督の長編デビュー作だが、彼のキャリアの中でまだ「コン・エアー」を超える作品は撮れていないと思う。

 

 

監督:サイモン・ウエス
出演:ニコラス・ケイジジョン・キューザックジョン・マルコビッチスティーブ・ブシェーミ、ビング・ライムズ
日本公開:1997年