映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記 ネタバレ&考察Vol.383:「スコット・ピルグリムVS.邪悪な元カレ軍団」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は383本目。タイトルはエドガー・ライト監督による、2010年日本公開作品「スコット・ピルグリムVS.邪悪な元カレ軍団」。特典映像としては、「未公開シーン」「スコット・ピルグリムVS. NGシーン」「ドキュメンタリー」「別バージョン映像集」「制作の舞台裏」「ミュージック・プロモ」「視覚効果」「効果音制作の裏側」「予告編集」「Adult SwimTM:スコット・ピルグリムVS.アニメーション」「TV用健全セリフバージョン」「ビデオ・ブログ」「ギャラリー集」「トリビア」「クレジット」で、計506分が収録されている。「ドキュメンタリー」内の「メイキング・オブ~」では、監督のエドガー・ライトが「2004年の『ショーン・オブ・ザ・デッド』の試写会で原作の事を知ったんだ。プロデューサーに”君にピッタリの本がある!”と教えてもらったんだよ。主演のマイケル・セラのスタントにおける、間合いの取り方は天才的だったね。彼は大好きな俳優なんだ。マイケルが必死に不慣れなことに取り組む姿は見ものだった。もっとマッチョな俳優を起用していたら、アクションシーンに驚きがないし、面白みもないからね。普通は8~10週間で撮影が終わるんだけど、この映画はその2倍かかったよ。とんでもないマラソンだった。」と言い、原作者のブライアン・リー・オマイリーは「まず主人公の名前を思いついたんだけど、実は好きな曲のタイトルなんだ。そこからどんな生活を送っている人物なのかを考えたよ。舞台の街やバンドの設定には僕自身が反映されている。スコットの恋愛や邪悪な元カレたちはフィクションだけどね。オタクな僕の想像力の産物さ。スコット役がマイケル・セラだと聞いて”最高だ”と言う人と、”人を殴るタイプに見えない”という人がいたけど、映画を観れば彼で正解だと分かるよね。」と語っている。また主演のマイケル・セラは「僕にとってはチャレンジングな企画だった。スコットはすでに確立されたキャラだから、イメージを壊しそうで本当に怖かったよ。でもエドガー監督の演出に救われたんだ。」と答えている。

f:id:teraniht:20230615225257j:imagef:id:teraniht:20230615225258j:image

作品としては、「ショーン・オブ・ザ・デッド」「ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-」「ベイビー・ドライバー」「ラストナイト・イン・ソーホー」など数々の名作を残してきた、エドガー・ライト監督の2010年作品。ゲームやアニメカルチャーに強い影響を受けた作品で、エドガー・ライトの作家性が爆発しているような作品だが、演出手法に関していえば彼のフィルモグラフィーの中でもやや異質な一本だろう。今ではカルトムービー的な扱いを受けている作品かもしれないが、どうやらNetflix製作で、「スコット・ピルグリム」を基にしたアニメシリーズの制作が決定したらしい。映画版キャストが声優として再集結するとの記事も出ており、原作も含めていまだにファンに愛され続けている作品と言えるだろう。

 

 

監督:エドガー・ライト
出演:マイケル・セラメアリー・エリザベス・ウィンステッドキーラン・カルキンクリス・エヴァンスアナ・ケンドリック
日本公開:2010年