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エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

見逃し厳禁!次に観るべきオススメ映画10本はこれだ!(2010年代後半洋画サスペンス編)Vol.3

次に観るべき映画10本はこれだ!(2010年代後半洋画サスペンス編)Vol.3

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今回は2015~2021年に公開された、サスペンスジャンルをご紹介!エンターテイメント性が高く、強くオススメしたい映画を10本ピックアップしました。ダン・ギルロイの初監督作であり傑作スリラーの「ナイトクローラー」や、いまや「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」でスター監督となったジョン・ワッツの初期作「COP CAR/コップ・カー」、「MEN 同じ顔の男たち」のアレックス・ガーランド監督の長編デビュー作「エクス・マキナ」、ライアン・レイノルズジェイク・ギレンホールレベッカ・ファーガソンら豪華キャストが共演したSFスリラーの「ライフ」など、SF/ドラマ/ホラーなどのジャンルを横断しながら、サスペンスフルな展開が楽しめる良作ばかりです。さらに基本的には配信やソフト化されていることを前提に、わりと観やすい作品から選出。ぜひ今後の作品選びの参考に!第四弾以降も順次公開していく予定です。

 

 

ナイトクローラー

ジェイク・ギレンホールが主演し、過激な事故や事件映像を求めて夜の街を徘徊する、報道パパラッチを描いたサスペンススリラー。視聴者やテレビ局が求める映像のために人間性を失っていく主人公は、強烈な印象を残す。キングコング 髑髏島の巨神」などでも脚本を担当している、ダン・ギルロイの長編初監督作だが、ジェイク・ギレンホールが14キロ減量して役作りしたというルイス・ブルームというキャラクターは、相当なハマリ役だ。何度観ても面白い、傑作スリラーだと思う。

「COP CAR/コップ・カー」

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」で今やスター監督となったジョン・ワッツと、「フットルース」のケビン・ベーコンがタッグを組んだ、アクションサスペンス。ケビン・ベーコンは本作で主演/製作総指揮を務めており、パトカーを盗んだ少年二人を執拗に追いかける悪徳保安官を、嬉々として演じている。88分というタイトな上映時間の中に、娯楽映画の楽しさが存分に詰まっており、”大人に追いかけられる子供たち”の恐怖が良く描かれている。エンディングの切れ味も含めて、見逃すには惜しい佳作だ。

エクス・マキナ

第88回アカデミー賞では「視覚効果賞」受賞をした、イギリス産SFスリラー。監督は「28日後...」「28週後...」の脚本や製作総指揮を手掛け、近作でも「MEN 同じ顔の男たち」を監督したアレックス・ガーランド本作が長編監督デビュー作であり、アリシア・ヴィキャンデル、ドーナル・グリーソン、オスカー・アイザックらが出演している、特にアリシア・ヴィキャンデルは女性型AIロボットのエヴァに扮しているのだが、特殊効果の素晴らしさも相まって、独特の美しさと気品が感じられる造形になっている。現代的なテーマで、先の読めない脚本が魅力の一作でもある。

 

 

「ライフ」

ライアン・レイノルズジェイク・ギレンホールレベッカ・ファーガソン真田広之といった豪華キャストを迎え、「モービウス」のダニエル・エスピノーサがメガホンを取ったSFスリラー。リドリー・スコット監督の「エイリアン」からアート性を引いて娯楽性を足したような作品で、基本設定は正直既視感が強いのだが、とにかくこの作品には観客を楽しませようという作り手の創意工夫が強く感じられる。エンディングの展開も含めて、これぞジャンル映画といった鑑賞後の満足感が高い一作だろう。

ウインド・リバー

「ボーダーライン」の脚本で注目されたテイラー・シェリダンが、自ら執筆したオリジナル脚本をもとに初監督したクライムサスペンス。第70回カンヌ国際映画祭では、「ある視点」部門で監督賞を受賞している。主演は「ハート・ロッカー」のジェレミー・レナーと、「アベンジャーズ」シリーズではスカーレット・ウィッチ役を演じていたエリザベス・オルセンというMCUコンビ。アメリカの雪深い土地ウィンド・リバーで、先住民の血を引く若い女性の死体が発見されるところから映画は始まるが、夜はマイナス30度まで下がるという極寒の地で起きた殺人事件は、最後まで思いもよらない展開をみせて目が離せない。重厚なサスペンス作品だ。

「ア・ゴーストストーリー」

「さらば愛しきアウトロー」「グリーン・ナイト」などで監督/脚本を務めるデビッド・ロウリーによる、ファンタジーサスペンス。「A24」の製作で、「マンチェスター・バイ・ザ・シー」のケイシー・アフレックと「ドラゴン・タトゥーの女」のルーニー・マーラが共演している。とにかく作家性の強い監督による作品で、映画の表現方法を駆使したアートなタッチの良作として、忘れがたい一本だ。語り過ぎないという美学に溢れた作品だと思う。

 

 

女は二度決断する

そして、私たちは愛に帰る」で名声を得たドイツの名匠ファティ・アキン監督が、「イングロリアス・バスターズ」のダイアン・クルーガーを主演に迎えて制作した、ヒューマンサスペンス。ダイアン・クルーガーは本作によって、第70回カンヌ国際映画祭で「女優賞」を受賞しており、第75回 ゴールデングローブ賞でも「最優秀外国語映画賞」を受賞した。実際にあったネオナチによるテロ事件に触発されて作られた作品で、突然の不幸に見舞われたひとりの女性の「決断」を三幕構成で描いており、重い展開ながらもまったく飽きないストーリーテリングの作品だ。

「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」

「ロブスター」「籠の中の乙女」などでも表現されていた、不条理で理不尽なまさにヨルゴス・ランティモス監督の独特の世界観が炸裂した怪作だ。ロジックでは説明されない展開の数々は、不気味ながらも目が離せなくなる。特に「イニシェリン島の精霊」などにも出演していた、バリー・コーガンが演じていたマーティンというキャラクターが最高だ。コリン・ファレルニコール・キッドマンといったベテラン勢も魅力的だし、ブラックコメディの要素も強い唯一無二の映画になっていると思う。

レ・ミゼラブル

ビクトル・ユゴーの小説「レ・ミゼラブル」の方ではなく、フランス人監督ラジ・リの初長編監督作品。2019年の第72回カンヌ国際映画祭では「審査員賞」を受賞、第92回アカデミー賞の「国際長編映画賞」にノミネートもされている。新しく赴任した正義の警察官と今までそこを牛耳ってきた悪徳警官との戦い、さらにこのモンフェルメイユという街に住む犯罪者や、倫理観を教育されていない子供たちが物語に絡んでくるという、サスペンスドラマだ。エンディングの余韻も素晴らしく、必見のフレンチポリス作品だと思う。

「アンテベラム」

ジェラルド・ブッシュとクリストファー・レンツの長編監督デビュー作で、この二人は脚本も務めている。出演は「ドリーム」や「ナイブズ・アウト グラス・オニオン」のジャネール・モネイや「ウインド・リバー」のエリック・ラング、「エンジェルウォーズ」のジェナ・マローンなど。ヴェロニカとエデンという環境の違う2役をモネイが演じており、編集と構成が非常に練られている。劇中で起こる”ある驚き”が特徴的な良作スリラーだ。