映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記 ネタバレ&考察Vol.385:「ブラッド・ダイヤモンド」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は385本目。タイトルはエドワード・ズウィック監督による、2007年日本公開作品「ブラッド・ダイヤモンド」。特典映像としては、「ドキュメンタリー:ダイヤを取り巻く世界」「アーチャーを通して~ディカプリオの挑戦~」「最前線のジャーナリスト」「メイキング」「ミュージック・クリップ“SHINE ON ’EM” BY NAS」「オリジナル劇場予告編」で、計78分が収録されている。「アーチャーを通して~ディカプリオの挑戦~」では、主演のレオナルド・ディカプリオが「『ブラッド・ダイヤモンド』は、シエラレオネのダイヤモンド紛争の話だ。でも内容はアフリカ全体に関わるんだよ。子供の兵士や難民から政治的な状況までね。”血のダイヤ”はアフリカの資源とそれを巡る争いの象徴なんだ。だからダイヤの取引きを描いてはいるが、肝心なのはアフリカが抱える問題とそれを解決するために、我々は何をすべきかってことなんだ。」と言い、「最初、主人公のアーチャーは嫌なヤツだ。自分勝手で思いやりの欠片もない。彼は生まれ育ったアフリカを離れたいと願っているが、能力は軍隊経験とダイヤを闇市場でさばく能力だけなんだ。ジェニファー・コネリー演じるマディーは、アフリカ救済の理想に燃える典型的なアメリカ人だから、彼女の前でアフリカを救いようのない土地だとけなしてみせたりする。そして物語は、男二人がダイヤを探しに出発する展開となる。一人は家族を取り戻すため、一人は大陸を出る為にね。アーチャーは今まで自分がしてきたことや先人たちの罪に苦しめられながらも、自分の良心と戦っているんだ。頭で考えるだけじゃ、この役は演じられなかったよ。同じ環境にどっぷり身を浸し、関係者に直接話を聞かなければね。それまで僕がまったく知らなかった世界だったから。」と語っている。

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また、エドワード・ズウィック監督は「名優はスポンジみたいに、驚くほど多くのことを周囲から吸収する。彼らは現地を訪ね、資料を読んで服装から武器の音まで知りたがるんだ。特にレオナルド・ディカプリオは役作りにあんまり熱心なんで、怖いほどだったよ。しまいにはすっかり現地の人間になりきって、地元の人と食卓を囲むと区別がつかないほどだった。主人公のダニーになり切るには、言葉のなまりや身のこなしを変えるだけでは済まない。自分の心の奥深くを覗き込み、暗く苦しい場所を見つけなければならないんだ。レオは映画の観客にそれを伝えなければならないんだからね。」と答えている。

 

作品としては、「マーシャル・ロー」や「ラスト サムライ」のエドワード・ズウィックが監督した、社会派サスペンスドラマ。第79回アカデミー賞では、「主演男優」「助演男優」「音響編集」「録音」「編集」の5部門にノミネートされている。内戦下のアフリカで、漁師のソロモンは反政府武装勢力に捕まってしまい、その強制労働中に巨大なピンク・ダイヤモンドを発見したことによって、過酷な争いに巻き込まれていくというストーリーで、冷酷なダイヤ密売人アーチャーにレオナルド・ディカプリオ、漁師ソロモンにジャイモン・フンスー、女性ジャーナリストのマディーにジェニファー・コネリーが扮している。本作はレオナルド・ディカプリオジャイモン・フンスー、二人の演技が素晴らしい。人種を超えた友情、アフリカの紛争や大国批判などのメッセージも盛り込まれていて、鑑賞後に考えさせられる社会派エンターテイメント作品だろう。

 

 

監督:エドワード・ズウィック
出演:レオナルド・ディカプリオジャイモン・フンスージェニファー・コネリー、カギソ・クイパーズ、アーノルド・ボスルー
日本公開:2007年