映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記 ネタバレ&考察Vol.386:「アタック・ザ・ブロック」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は386本目。タイトルはジョー・コーニッシュ監督による、2012年日本公開作品「アタック・ザ・ブロック」。特典映像としては、「ドキュメンタリー『ビハインド・ザ・ブロック』」「メイキング」「キャスト&スタッフインタビュー」「監督&ニック・フロスト来日インタビュー」「プレミアム舞台挨拶」「劇場予告編」で、計152分が収録されている。「キャスト&スタッフインタビュー」では、主演のジョン・ボイエガが「主人公モーゼズは無口で勇敢なヤツだ。元々は悪い奴じゃないが、育った環境のせいで不良になっている。そこで生活するためには悪さもしなくちゃいけないし、常に孤独だっただろうからね。でも情が厚く、友達と家族を大切にするクールなキャラクターなんだ。撮影前は”この映画はおバカなコメディになるかも?”と思っていたけど、監督の情熱は本当に凄まじくて、作品に対するビジョンも完璧だった。それを知って安心したよ。素晴らしい映画になると実感できたからね。」と言い、「監督から『ウォリアーズ』や『グーニーズ』などのDVDを数枚もらったんだが、昔流行ったこれらの映画を観て演技の参考にした。個人的には『ウォリアーズ』に強い影響を受けたよ。監督に”これらの映画を観て分析しろ”と言われたんだ。監督たちはゲットーに住む若者のリアルな姿を望んでいて、監督から”モーゼズは無口で、感情を目によって表現するんだ”と言われたから、俺はすぐにピンときて”任せて”と言ったよ。その時に役を深く理解したんだ。」と語っている。

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監督のジョー・コーニッシュは「『エイリアン2』と『憎しみ』を足して2で割った感じの作品だよ。両作品に失礼かもしれないけど、そうやって宣伝したんだ。UFOも光線銃も出てこないし、エイリアンも言葉を話さない。『マーズ・アタック!』のように大統領も登場しないし、軍用機も登場しない。あくまで少年たちの目線にこだわった作品にしたかったんだよ。彼らのキャラクターが、この映画でもっとも重要な要素なんだ。だから俳優たちには、衣装選びやセリフの調整にも協力してもらったよ。1980年代に子供だった私は、特撮映画を観て育ったんだ。最新の合成技術を用いずに、主役と悪役を実際に戦わせて、それを撮るようなシンプルな作品たちに影響されたんだよ。だからこの作品のエイリアンはなるべく単純にした。本作は痛快なアドベンチャー作品なんだよ。」と答えている。

 

作品としては、本作で映画監督デビューを果たし、「タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密」「アントマン」で脚本を担当したジョー・コーニッシュが手掛けた、SFアクション。エドガー・ライトが製作総指揮を務めており、クエンティン・タランティーノが「2011年のベスト映画」のひとつに挙げたことで、有名になった作品でもある。サウス・ロンドンの団地(ブロック)という小さな舞台で、少年ストリートギャングたちが地球侵略にやってきた異星人と戦うという、インディーズ感溢れる作品だ。88分という短尺の中に多くのアイデアが詰め込まれているし、この後ディズニー傘下の「スター・ウォーズ」三部作に抜擢される、”ジョン・ボイエガ”の出世作でもあり、楽しい一作だと思う。

 

 

監督:ジョー・コーニッシュ
出演:ジョン・ボイエガ、ジョディ・ウィッテカー、ルーク・トレッダウェイ、ニック・フロスト、ジャメイン・ハンター
日本公開:2012年