映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記 ネタバレ&考察Vol.402:「ゴーストバスターズ/アフターライフ」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は402本目。タイトルはジェイソン・ライトマン監督による、2022年日本公開作品「ゴーストバスターズ/アフターライフ」。特典映像としては、「霊の召喚:製作の舞台裏」「『ゴーストバスターズ』のガジェットたち」「ゴーストたちの特殊効果」「よみがえった〈ECTO-1〉」「イースター・エッグ紹介」「『ゴーストバスターズ』を振り返って」「『ゴーストバスターズ/アフターライフ』の魅力」「未公開シーン」で、計67分が収録されている。「霊の召喚:製作の舞台裏」では、監督のジェイソン・ライトマンが「8~10年前に、プロトンパックを見つけた12歳の少女というキャラクターを思いついたんだ。そこから彼女の生い立ちを考え始めたんだが、少女が自分が何者でなぜ人と違うのかに気付くという話だ。そして脚本を書き始めたんだよ。映画には説明のつかない力がある。個々の場面や会話だけではなく、全てが繋がると魔法が起こるんだ。僕は前作のファン一号なんだよ。7歳の時に父の撮影現場を見学したんだけど、その日のことはよく覚えている。マシュマロマンが爆発して溶けるシーンを撮ってたね。本作は84年度版へのラブレターだ。旧作への敬意をもって臨むことが大事だった。父とたくさん話をして当時の撮影はどんな感じだったか、理解しようとしたよ。」と言い、「本作で目指したのは”懐かしさ”なんだ。だから当時の様々な技術を使っているよ。観客に一瞬で、”これはゴーストバスターズだ”って分からせたかったんだ。でも当時は不可能だったプロトンパックのビーム描写などは、最新の技術を使っている。オリジナル版はデザインが見事だった。どの瞬間を切り取っても常に衣装がカッコいい。あの”つなぎ”を皆が着たがるのは理由があるんだよ。初代メンバーは僕にとっては神話的な存在だ。彼らのその後が気になっていたから、本作を監督できるのが嘘みたいで現場に入ると童心に帰ったよ。」と語っている。

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またプロデューサーであり、前作の監督であるアイヴァン・ライトマンは「『ゴーストバスターズ』のメンバーは”家族”だったが、ハロルド・ライミスの死で壊れてしまった。でもこの新作の脚本はその思いを繋ぎ合わせているようだった。84年当時はCGがなかったから、昔ながらの特殊撮影をしたね。俳優たちは実際にゴーストとの遭遇を体験しながら演じたから、真に迫った演技ができたんだ。CGは優秀なツールだから多用しているが、今回は昔ながらの手法もたくさん使ったよ。それが『ゴーストバスターズ』の撮影にはベストだったんだ。あの衣装を着たビル・マーレ―やダン・エイクロイド、アーニー・ハドソンを見た時には胸が熱くなったね。」と答えている。

 

作品としては、84年版の監督アイヴァン・ライトマンの実の息子である、ジェイソン・ライトマンがメガホンを取った『ゴーストバスターズ2』の続編。2016年には女性ゴーストバスターズのリブート版が公開になったので、フランチャイズでは通算第4作目となる。アイヴァン・ライトマンが2022年2月12日に死去したため、本作は彼の遺作となった。出演はキャリー・クーン、フィン・ウルフハード、マッケナ・グレイス、ポール・ラッドの他、オリジナルキャストもビル・マーレイダン・エイクロイド、アーニー・ハドソン、アニー・ポッツ、シガニー・ウィーバーと勢ぞろいで、本作を盛り上げている。また2014年に死去した、イゴン・スペングラー博士役のハロルド・ライミスへの追悼が色濃い作品でもあるだろう。ゴーストバスターズ』の続編としてテーマ的に、もうこれ以上の広がりは難しいと思うので、完結編として楽しむべき作品だと思う。

 

 

監督:ジェイソン・ライトマン
出演:マッケナ・グレイス、ポール・ラッド、フィン・ウルフハード、キャリー・クーン、ローガン・キム、セレステ・オコナー
日本公開:2022年