映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記 ネタバレ&考察Vol.407:「LION/ライオン ~25年目のただいま~」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は407本目。タイトルはガース・デイヴィス監督による、2017年日本公開作品「LION/ライオン ~25年目のただいま~」。特典映像としては、「メイキング集[サル―本人が語る旅路/主演デヴの情熱/愛情深い母ニコール/ガース監督と『ライオン』の世界/音楽でつむぐ『ライオン』」「シーアによる“NEVER GIVE UP”オフィシャルリリックビデオ」「予告編集(オリジナル予告編・日本版予告編)」で、計30分が収録されている。メイキング集では、ガース・デイヴィス監督が「感動的で美しい奇跡の物語だったから、すぐに心に訴えかけられたよ。運命的なものを感じて、すぐに映画化しようと決めたんだ。本作の構成は前半とラストが外界の描写で、中盤は心の描写になっている。陰と陽のようにね。登場人物それぞれが世界を持っている必要があったから、実力の伴った俳優を探したんだ。この物語は時間を超越した、神秘的で壮大な旅路だ。シンプルな話が徐々に広がり出すんだよ。幸せな家庭にいた主人公が、最後はオーストラリアで自分のアイデンティティをを探し出すという、愛と希望の力を描いた映画だよ。」と言い、主演のデブ・パテルは「この映画に参加するかどうかは、考えるまでもなかったよ。読んだだけで泣ける脚本だし、監督は『トップ・オブ・ザ・レイク』を撮った人で、情熱や意志の強さもあるしっかりした監督だったからね。実話を基にした物語にも惹きつけられたよ。誰もがアイデンティティを探し、愛されることを求めている。本作を観終えた僕の友人たちは、家族や友人に電話で”愛している”と伝えたくなったそうだ。家族の絆がこの物語の核なんだよ。前向きなメッセージを世界に送っている作品なんだ。」と語っている。

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またニコール・キッドマンは、「監督がニューヨークで原作をくれたの。内容に圧倒されて実話とは思えなかったわ。オーストラリアとインドの合作という点もだけど、特に私が惹かれたのは”母親”というテーマよ。一度読み始めたら止まらない本だった。監督はそれぞれの役について明確な考えがあったから、私たちはそれに忠実に演じていったのよ。彼は作品と自分を結び付けていたから、映画にはガース・デイヴィス監督の人間性がにじみ出ているわ。しかも俳優だけでなく、子供を扱う才能も持っている人よ。俳優経験のない彼らから驚くべき演技を引き出していたわね。」と答えている。

 

作品としては、「マグダラのマリア」を監督したガース・デイビスが、「スラムドッグ$ミリオネア」のデブ・パテル、「ドラゴン・タトゥーの女」のルーニー・マーラ、「アイズ・ワイド・シャット」のニコール・キッドマンらをキャストして映画化したヒューマンドラマ。ノンフィクション本『25年目の「ただいま」 5歳で迷子になった僕と家族の物語』を原作としている。第89回アカデミー賞では、「作品賞」「助演男優賞」「助演女優賞」「脚色賞」「撮影賞」「作曲賞」の6部門にノミネートされた。インドで、兄とはぐれたことによって家族と迷子になった5歳の少年が、25年後にGoogle Earthを使って故郷を探し出したという実話の映画化であり、キャスト陣の熱演も見事なため爽やかな感動を得られる作品だ。

 

 

監督:ガース・デイヴィス
出演:デブ・パテル、ルーニー・マーラニコール・キッドマン、デビッド・ウェンハム、サニー・パワール
日本公開:2017年