映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記 ネタバレ&考察Vol.409:「ヘイル,シーザー!」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は409本目。タイトルはジョエル・コーエン/イーサン・コーエン監督による、2016年日本公開作品「ヘイル,シーザー!」。特典映像としては、「ハリウッドの人気監督」「スター勢ぞろい」「ハリウッドの黄金時代」「過ぎし時代のマジック」で計28分が収録されている。各インタビューでは、ジョージ・クルーニーが「これぞコーエン兄弟の作品だ。映画スターについての映画で、『ベン・ハー』で使われた背景を実際に使っているんだ。当初いつまで経っても脚本が出来なかったけど、みんなにせっつかれて彼らもやっと脚本を書き上げたんだよ。彼らは使う予定のショットしか撮影しない。頭の中で編集済みだから必要なショットが分かっているんだ。その方法で彼らは成功したんだ。この二人は傑作を撮り続けているから、これからも名監督として名を残すだろうね。」と言い、チャニング・テイタムは「『ブラッド・シンプル』以降大人気の二人だから、まともな人間なら彼らの依頼は喜んで受けるよね。僕も脚本を読む前から2つ返事で引き受けたんだ。どんな端役でも構わないよ。彼らは楽しみながら映画を作っているのが凄いんだ。自身や映画業界に突っ込みを入れつつ、敬意も表している。撮影中は監督二人に、”やりすぎだ”と止められるのが目標だった。思い切り飛ばしても、二人がウケている間は僕もアクセルを踏み続けたんだ。コーエン兄弟は誰にもマネできない独自のスタイルを持っているんだよ。」と語っている。

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また制作総指揮のロバート・グラフは「本作はコーエン兄弟が約10年温めたアイデアなんだ。話を内容を聞いたジョージ・クルーニーが試写会や映画祭の席で、自分の次の出演作だと言ってふざけていたよ。監督たちは映画作りの仕事に深い愛情を抱いている。この映画では”映画スターが映画スター”を演じていて、それぞれの輝きが役柄にも活かされているんだ。僕たちは1940~50年代のハリウッド映画が好きだ。だから美術や衣装担当は本作の制作を特に楽しんでいたね。今はミュージカルや水中レビューは廃れているジャンルだけど、本作のシンクロナイズドスイミングのシーンは初の試みだったよ。」と答えている。

 

作品としては、「ノーカントリー」「ファーゴ」「トゥルー・グリット」のジョエル&イーサン・コーエン兄弟が、ジョシュ・ブローリンジョージ・クルーニースカーレット・ヨハンソンチャニング・テイタムフランシス・マクドーマンドティルダ・スウィントンレイフ・ファインズジョナ・ヒルといった豪華スターを迎えて描いた監督作。第89回 アカデミー賞の「美術賞」にノミネートされている。ハリウッドの黄金時代における大スターの誘拐事件をテーマに、コーエン兄弟らしいシニカルなコメディに仕上がっておりストーリー性はやや弱いが、劇中でもダンスありシンクロナイズドスイミングありと見どころの多い映画になっている。

 

 

監督:ジョエル・コーエン/イーサン・コーエン
出演:ジョシュ・ブローリンジョージ・クルーニー、アルデン・エーレンライク、レイフ・ファインズジョナ・ヒル
日本公開:2016年