映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記 ネタバレ&考察Vol.413:「ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は413本目。タイトルはマイケル・ベイ監督による、2013年アメリカ公開作品(日本未公開)「ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金」。特典映像としては、「真実の物語:語られることのない現実」「原点への回帰:マイケル・ベイの視点」「アメリカン・ドリームの化身:ダニエル・ルーゴ」「心優しき犯罪者:ポール・ドイル」「欲望の代償:エイドリアン・ドアバル」「不死身の男:ヴィクター・カーショウ」「輝きを宿した街:最高のロケーション」「本物の迫力:チーム一丸となって」で、計57分が収録されている。各インタビューでは、マイケル・ベイ監督が「本当は映画会社は本作のような小品よりも、私には大作を撮ってほしいんだ。この映画は万人受けする作品とは思っていなかったよ。制作費に余裕はなかったね。予算は2400万ドルだ。でも普段は”2~3億ドルを使う男”と呼ばれているから、世間を見返したかったんだよ。この作品は長年の夢だったし、いい脚本だったが着手まで10~12年くらいかかった。撮影の初日、映画の冒頭パトカーから逃げるシーンを87カ所の位置から撮ったんだ。ハイスピードカメラの”ファントム”を初めて導入し、最高のショットが撮れたよ。多くの種類のカメラを使って多角的に撮ることで、軽い雰囲気の作品に仕上げたんだ。本作の犯人たちは間抜けだし、実にバカげた展開だ。でも一番笑えるのは実話だという点だね。」と語っている。

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また出演者のマーク・ウォールバーグは「あんなに頭のいい監督は見た事がない。撮影技術にも深い知識があって、映画のことなら何でも知ってるんだ。撮影方法、カメラ、照明、レンズとあらゆることだ。その分、俳優に対する要求も厳しいね。それぞれの人物のバランスを考えていて、彼の頭の中には映画の全体像があるんだよ。」と言い、ドウェイン・ジョンソンは「この事件は以前から知っていたんだ。マイアミには18歳から住んでいて、その当時俺はマイアミ大学の選手だった。皆この事件に震え上がったが、俺たちは当時18~19歳のガキだったから”ドジを踏みやがって”と思っていたよ。でも、とんでもなく残酷で恐ろしく滑稽な実話なんだ。マイケル・ベイ監督のスタンスはスポーツのコーチに似ている。”勝つことに集中しろ”と言っていたし、声を張り上げているところも似ている。ただこれだけは言えるけど、優秀なコーチはみんな上昇志向なんだ。」と答えている。

 

作品としては、「トランスフォーマー」シリーズなどのヒットメイカーであるマイケル・ベイ監督が、実話をベースに描いたクライムドラマ。「ディパーテッド」のマーク・ウォールバーグ、「ワイルド・スピード」シリーズのドウェイン・ジョンソン、「キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー」のアンソニー・マッキーが共演している。日本では残念ながら劇場公開されずビデオスルーとなったが、ブラックジョークが満載のコメディ作品として楽しめるし、いつものマイケル・ベイ作品に比べると確かに低予算だが、カメラワークなどには強いこだわりを感じ、監督らしさは十分に堪能できる映画だと思う。

 

 

監督:マイケル・ベイ
出演:マーク・ウォールバーグドウェイン・ジョンソンアンソニー・マッキートニー・シャルーブエド・ハリス
日本未公開:2013年(アメリカ公開)