映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記 ネタバレ&考察Vol.414:「ただ悪より救いたまえ」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は414本目。タイトルはホン・ウォンチャン監督による、2021年日本公開作品「ただ悪より救いたまえ」。特典映像としては、「メイキング映像」「ロケーション映像」「オリジナル特報/オリジナル予告編」「日本版予告編(30秒/90秒)」で計13分が収録されている。「メイキング映像」では、主演のファン・ジョンミンが「この映画はどこか他と違う。僕が演じたインナムは最後の仕事だと思って殺しを請け負うが、新たな事件に発展してこじれていくんだ。新しいアクション映画ができると思ったね。キャストが発表になった時に、多くの方が”楽しみにしている”とか”期待している”と言ってくれた。この映画は空間のエネルギーが本当にすごいよ。皆さんも映画を観たら新鮮に感じると思う。」と言い、共演のイ・ジョンジェは「面白く、スタイリッシュでクレイジーなアクション映画だ。ガンアクションや爆発シーンまで、まるで市街戦のようだったよ。ファン・ジョンミンさんとは『新しき世界』で共演したけど、今回も言うまでもなく息はピッタリだった。毎日みんなで集まって夜までアクションの練習をして、その後で個人練習をしていたよ。今作は海外ロケが結構多かったね。完璧に準備して、大規模な撮影をやり遂げた全スタッフには感謝している。ホン監督はセリフや状況を現場で柔軟に変えながら撮影していて、とても優れた演出家だと思ったよ。」と語っている。また監督のホン・ウォンチャンは「二人の追撃の構造がこの映画の核なんだ。リアルなアクションを基本に、打撃感を生かそうといろいろと悩んだよ。この作品では異国的な空間が必要だったんだ。日本が20%、タイが60%、韓国が20%でバンコクや東京といった空間が重要な役割を果たしているよ。現場で空間の特性を活かすために努力したんだ。ジャンルの面白さと今までの韓国映画にはない、この映画独自のスタイルを楽しんでほしい。」と答えている。

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作品としては、「工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男」のファン・ジョンミンとNetflix配信のドラマ「イカゲーム」のイ・ジョンジェが、「新しき世界」以来7年ぶりに共演したノワールアクション。「チェイサー」「哀しき獣」などを手掛けた脚本家ホン・ウォンチャンが、監督/脚本を手掛けており、本国では大ヒットした映画だ。さらに本作でイ・ジョンジェが演じた、”レイ”という悪役を主人公にしたスピンオフドラマ「Ray(原題)」の製作も計画されているらしく、本作の人気が伺えるだろう。特にこのレイというキャラクターは最高で、韓国映画史上でも屈指のキレたサイコパス演技がハマっており、面白い役柄になっている。韓国犯罪映画が好きな方なら、間違いなく楽しめる作品だろう。

 

 

監督:ホン・ウォンチャン
出演:ファン・ジョンミン、イ・ジョンジェパク・ジョンミン、白竜、豊原功補
日本公開:2021年