映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記 ネタバレ&考察Vol.420:「インシディアス 最後の鍵」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は420本目。タイトルはアダム・ロビテル監督による、2018年アメリカ公開作品(日本劇場未公開)「インシディアス 最後の鍵」。特典映像としては、「未公開シーン(8種)」「もう1つのエンディング “彼方"の刑務所」「カギが解き放ったもの」「“彼方"への案内」「エリーズになること」「特典紹介映像」で、計33分が収録されている。各メイキングでは、脚本のリー・ワネルが「本作の悪魔キー・フェイスが象徴するのは、エリーズの生涯のトラウマなんだ。今回の悪魔は指が鍵になっていて、エリーズの過去への扉を開け閉めできる。憎しみが奴のエサなんだよ。だから奴は家の中に憎しみを絶やさぬように仕向けている。今回も特殊効果メイクを担当してくれた、”フラクチャードFX”という会社が唯一無二の悪魔を作ってくれたよ。」と言い、「”彼方”とは、死んでも死にきれない苦悩する魂が宿る世界だ。”彼方”では時空を超えて過去を再現できるので、あらゆるストーリーがそこから生まれてくる。無数のストーリーが存在する場所で悪魔の数も無数だよ。これが過去のホラーにない独自のコンセプトなんだ。」と語っている。またエリーズ役のリン・シェイは「ジェームズ・ワンに言われたわ。”エリーズは続編のために生かせば良かった”ってね。本作で幼いエリーズが父親に虐待されていたことが分かる。今回は過去のエリーズが解決できずに来た問題に取り組むの。過去の傷と向き合わなければ、一生付きまとわれることに気付くのよ。彼女は自信に満ちていて悪魔に対しては大胆だけど、傷つきやすくて哀しみも知っているという勇敢なヒロインよ。魅力的な性質を兼ね備えた役柄だから、演じる女優としては最高ね。」と答えている。

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作品としては、2010年から続くホラーシリーズ「インシディアス」の第4弾。残念ながら本作は日本国内で劇場公開されなかったが、現在はソフトと配信で楽しめる。時系列的には第3作と第1作の間に位置しており、本シリーズの主要キャラクターである霊能力エリーズの過去が描かれる作品だ。この「インシディアス」シリーズは脚本が練られていることが特徴で、それはこの4作目でも十分に堪能できる。ホラー映画としてのクオリティも高い上に想像のナナメ上をいく展開も楽しめて、このあたりは脚本を担当したリー・ワネルの手腕だろう。シリーズ5作目の「インシディアス/赤い扉」は、既にアメリカ公開がされており”初登場No. 1”を獲得しているようなので、ぜひ日本でも劇場公開される事を期待したい。

 

 

監督:アダム・ロビテル
出演:リン・シェイ、リー・ワネル、アンガス・サンプソン、カーク・アセヴェド
アメリカ公開:2018年(日本未公開)