映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記 ネタバレ&考察Vol.421:「ブラック・フォン」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は421本目。タイトルはスコット・デリクソン監督による、2022年日本公開作品「ブラック・フォン」。特典映像としては「未公開シーン」「悪役としてのイーサン・ホーク」「メイキング」「こだわりのデザイン」「スーパー8での撮影」「スコット・デリクソンによる短編映画『不審な影』」で、計36分が収録されている。「メイキング」では、主演のイーサン・ホークが「スコット・デリクソン監督の監督作『フッテージ』で、僕はホラーに初挑戦したんだ。彼との仕事は最高だったから本作で再会できて、昔ながらのホラー映画を一緒に作れて嬉しかったよ。この映画は僕にとって特別なんだ。ホラーでこれほど愛情深いものは珍しいからね。僕は70年代の作品を観た事で、映画に恋をしたんだ。だから当時の車も衣装も全部、僕の想像力をかき立てる。この映画が心に残る理由の一つだね。熱量が高い仲間との制作は楽しかった。ホラー映画が好きな理由は人生の不可思議な部分に触れられるからだね。スコットは僕たちの役割を的確に伝えてくれる、優秀な監督だったよ。」と語っている。

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また共同脚本/製作のC・ロバート・カーギルは「10年ほど前にスコット監督から、短編小説の『黒電話』を教えられたんだ。それから数年経ち、彼自身の少年時代を映画化する案をもらった。当時のデンバーと子供たちを描く物語で、その設定を『黒電話』と合わせることを考えたんだ。原作者に提案すると快諾してもらえたから、そこから5週間で脚本を書き上げたよ。原作は少年ばかりを33人殺した実在のシリアルキラー”ジョン・ゲイシ―”に着想を得ている。1970年代の大事件だ。本作はその時代の子供たちを描いているんだよ。神話的な殺人鬼がいて、キャッチーな名前が付けられた時代だ。犠牲になった少年たちを顔も名前もない幽霊にはしたくなかったから、個性を持たせたよ。撮影中のスコットは頭脳明晰で、視覚的にストーリーを語れる監督だったね。殺人鬼に立ち向かう子供の姿を描いているが、同時に楽しい映画でもある。僕らが観たいのは主人公が過酷な状況を乗り越えて、成長する姿なんだ。」と答えている。

 

作品としては、マーベルの大作「ドクター・ストレンジ」を手掛けたスコット・デリクソンが監督したサイコスリラーで、本作の主演イーサン・ホークとは2013年の「フッテージ」でタッグを組んでいる。また製作は「ゲット・アウト」などのジェイソン・ブラムで、原作はスティーヴン・キングの実息ジョー・ヒルの短編小説「黒電話」。他の出演はメイソン・テムズ、マデリーン・マックグロウ、ジェレミー・デイヴィスなど。やや説明不足が目立つ非常にこじんまりとしたホラー映画だが、子役たちが非常に魅力的で、娯楽映画としては一定の満足感が得られる小品だろう。

 

 

監督:スコット・デリクソン
出演:イーサン・ホーク、メイソン・テムズ、マデリーン・マックグロウ、ジェレミーデイビス
日本公開:2022年