映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は430本目。タイトルはアーロン・ニー/アダム・ニー監督による、2022年日本公開作品「ザ・ロストシティ」。特典映像としては、「ダイナミック・デュオ」「ロケ地について」「ジャングル・レスキュー」「ジャンプスーツ」「シャルキュトリ」「ザ・ロストシティの悪役たち」「ザ・ロストシティの建設」「削除シーン集」「NG集」で計53分が収録されている。各メイキングでは、監督のアーロン・ニー/アダム・ニーが「おかしな二人組が冒険を繰り広げるなら、似た者同士よりも正反対の方が面白い。ただ衝突の場面にもユーモアが必要だ。その点、サンドラ・ブロックとチャニング・テイタムの掛け合いは見事だったよ。2人が天才的なコメディセンスが絶妙な掛け合いを生むんだ。二人は本当に仲が良いんだが、撮影にあたっては逆に、犬猿の仲に見せる必要があったね。役者が製作者を兼ねる場合は名目上であることが多いけど、サンドラは主演しつつも意欲的に映画作りに関わったんだ。本作は古典的な超大作だ。ドミニカ共和国の蒸し暑い密林や外洋で撮影しているのは、壮大な冒険映画を目指したからさ。」と言い、サンドラ・ブロックは「チャニングとはあうんの呼吸よ。二人は違うからこそ補い合えるし、密着する演技ができるのも愛情と信頼関係があるから。本作はこれまでにない映画を目指したの。地に足のついたコメディと派手なアクションの融合ね。そのための製作環境を必死で用意したの。非日常の感覚を観客に味わってもらいたいわ。泥の中を進むような冒険を追体験しながらも、最後には誰もが癒される作品よ。」と語っている。チャニング・テイタムは「鉛筆でも椅子でもなにかくれれば、サンドラとなら20分は間が持つよ。ジョークを連発して傑作な場面を作れる。ウザいのに憎めないキャラクターなら、サンドラほどうまい役者はいないよ。観客はハラハラしつつ笑いながら、彼女を応援してしまうんだ。」と答えている。
作品としては、「トム・ソーヤーの盗賊団」という低予算映画を手掛けたアーロン・ニー/アダム・ニーが監督し、サンドラ・ブロックが主演とプロデュースを手がけた、ロマンティック・アクションアドベンチャー。キャスト陣にはチャニング・テイタム、ダニエル・ラドクリフ、ブラッド・ピットらが集結しているが、これはサンドラ・ブロックの存在が大きいだろう。かなりコメディ色が強く、かつロマンティック要素でコーティングされているため、ロバート・ゼメキス監督の「ロマンシング・ストーン 秘宝の谷」を彷彿とさせる。全体的に漂うユルさも含めて、笑って楽しめる娯楽作として十分に機能している佳作だろう。出演のサンドラ・ブロックとチャニング・テイタムの相性も抜群で、このコンビによる続編が観たいと思わされる作品だった。
監督:アーロン・ニー/アダム・ニー
出演:サンドラ・ブロック、チャニング・テイタム、ダニエル・ラドクリフ、ブラッド・ピット、ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ
日本公開:2022年