映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記 ネタバレ&考察Vol.431:「アイランド」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は431本目。タイトルはマイケル・ベイ監督による、2005年日本公開作品「アイランド」。特典映像としては、「メイキング オブ THE ISLAND」で約15分が収録されている。「メイキング」では、監督のマイケル・ベイが「娯楽作品だが、人間の本質を描きたかった。とにかく本作はセットが大掛かりで、ボーイング社の工場に巨大な舞台を作ったんだ。フットボール場が5個分という今までで最大のセットだったよ。撮影は最初の週がもっとも大事なんだ。撮影初日は挨拶もなしでカメラ位置に立ち、”1台はここ、もう一台はここ、そことあそこと向こうにもだ”と指示する。全部でカメラは5台だったが、撮影担当に「もっと人手がいるか?」と聞いたよ。これから始まる厳しい撮影の進め方を自分流に示したんだ。だが最高のスタッフだったよ。目の回るような撮影だったけどね。私は感覚的な人間だと思われているが、現場では冷静に判断する。黙々とスピーディに撮ることで、いい演技やアドリブを引き出せるしね。そして危険なカメラ位置で撮影するのが好きなんだ。たしかに危険だが、迅速な撮影が私の誇りだよ。」と言い、「カーチェイスのシーンは、車輪を積んだトラックの後ろを実際に走った恐怖の経験から、”これは映画に使える”と思ったんだ。映画で使った車輪は約230キロだが、実際にあの大きさの車輪は1トンにもなるからね。役者たちには”身体を鍛えろ”と言ったよ。走り回るし、アザもできる。でも役者が身体を張れば、映画に現実感が出るんだ。」と語っている。またユアン・マクレガーは「核心を突く作品だよ。マイケル・ベイはすごい監督だ。アクション抜きでも彼の仕事は素晴らしいよ。マイケルの現場には”待ち”がないんだ。常に何かを撮ってる。日没間近だろうと、役者には”さぁ行こう”と声をかけるんだ。独創的だが悪夢のような映画人はたくさんいる。でもマイケルは悪夢じゃない。むしろ早い撮影のペースは、演技に集中できて楽だったよ。」と答えている。

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作品としては、「アルマゲドン」「バッドボーイズ」「トランスフォーマー」などのマイケル・ベイ監督が手掛けた、SFサスペンス。ベイ監督が初めて長年組んできたプロデューサーのジェリー・ブラッカイマーと離れて、スピルバーグのドリームワークスと組んだ作品でもある。出演はユアン・マクレガースカーレット・ヨハンソンジャイモン・フンスースティーヴ・ブシェミショーン・ビーンなど。前半はディストピアSFの世界観がきちんと構築されていてワクワクさせられるが、後半はいつものマイケル・ベイ節が炸裂するアクション大作になる展開は賛否両論あるかもしれない。だが連続するアクションシーンの迫力は流石の出来で、マイケル・ベイ作品としては興行的に大失敗した珍しい映画のようだが、観終わってみればしっかりと満足できる作品だと思う。本作はSF映画ではなく、アクション映画として鑑賞するのが正解だろう。

 

 

監督:マイケル・ベイ
出演:ユアン・マクレガースカーレット・ヨハンソンジャイモン・フンスーショーン・ビーンスティーブ・ブシェミ
日本公開:2005年