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エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記 ネタバレ&考察Vol.438:「ドント・ブリーズ2」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は438本目。ロド・サヤゲス監督による、2021年日本公開作品「ドント・ブリーズ2」。特典映像としては、「監督&脚本コンビの絆」「“スラング"の再降臨」「予想を裏切る続編」「もう1つのエンディング」で計14分が収録されている。各メイキングでは前作の監督であり製作/脚本を手掛けたフェデ・アルバレスが、「斬新な物語にするために力を尽くした。前作もロド・サヤゲスと共同で脚本を書いたが、今作では彼が監督になったんだ。二人で映画を作るのは楽しいよ。別々に活動したことは一度もない。ロドとは子供の頃から短編映画を作っていたし、バンドも組んでいた。死霊のはらわた』リブートと前作の脚本を共に執筆し、”今作では監督をしないか?”と聞いたら、ストーリーの出来も良かったし彼は快諾したよ。前作には物語やビジュアル、演出もロドのアイデアも多かったんだが、脚本に忠実に撮影した。脚本家が監督に転身するケースが多いのは、映画作りに必要なのは物語を伝える力だからだ。続編には誰もがサプライズを求めるが、前作の特徴は本作”2”でも踏襲したかったんだ。」と言い、監督のロド・サヤゲスは「観客が期待するのは前作で味わった興奮だ。物語は新しい領域に入るが、同じスリルを味わえるよ。前作のサスペンスフルで見応えのある映像や飛び上がる恐怖演出は、すべて盛り込んだよ。フェデ・アルバレスとは難なく意思疎通できる。僕たちの根幹は20年前と変わらないが、今はスタッフや予算や表現の手段が増えた。初監督を務めるのがこういう映画だと大変だが、フェデがいてくれたから以心伝心で安心して臨めたよ。ビジュアルと演出は、前作からの個性として確立されていた。本作では同じ技術とスタイルで、新たな物語を描こうと思ったんだ。」と語っている。

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作品としては、フェデ・アルバレス監督による2016年「ドント・ブリーズ」の8年後を舞台にした続編で、前作では共同で脚本執筆したロド・サヤゲスが監督を担当している。また前作同様スティーヴン・ラングが盲目の老人を演じているが、「1」とはコンセプトが変わり、11歳の養女を連れ去った謎の武装集団との戦いを描いており、プロデューサーは「死霊のはらわた」「スペル」などのサム・ライミが手掛けている。前作は孤独な盲目の老人の家に押し入った若者たちが、狂暴な老人に逆襲されて血祭に挙げられるというプロットで、世界中でスマッシュヒットしたホラー映画だったが、本作ではさらわれた養女を取り戻しにいくというコンセプトになっている。前作にはインパクトや面白さで大きく劣るが、「1」と過度に比べなければ十分に楽しめる佳作ホラーだと思う。

 

 

監督:ロド・サヤゲス
出演:スティーヴン・ラング、ブレンダン・セクストン三世、マデリン・グレース、フィオナ・オシャーグネッシー
日本公開:2021年