映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記 ネタバレ&考察Vol.439:「クレイジー・ハート」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は439本目。スコット・クーパー監督による、2010年日本公開作品「クレイジー・ハート」。特典映像としては、「未公開シーン&ミュージック・シーン別テイク集」「スペシャル・インタビュー:ジェフ・ブリッジスマギー・ギレンホールロバート・デュヴァル」「オリジナル劇場予告編」で計34分が収録されている。スペシャル・インタビュー」では、ジェフ・ブリッジスが「プロデューサーと”素晴らしい脚本だ”と話していたら、出演するのか?と聞かれた。そこからすぐに話が進んだよ。共演者や脚本など全てが素晴らしかったが、この物語の要は音楽だ。音楽がひどかったらこの映画は成り立たないからね。」と言い、マギー・ギレンホールは「この脚本に出会った時は、娘の出産後で本格的に仕事に復帰したかったタイミングだったの。でも脚本家ストライキの真っ最中で、私のところに届くのはつまらない脚本ばかりだった。とにかく仕事をしたくてウズウズしていて、その間に『ダークナイト』の撮影に参加したんだけど、たったの15日間の撮影で物足りなかった。だから本作のオファーが来た時には半信半疑だったわ。”すごいキャストだけど低予算かつまらないか、売春婦の役だわ”と思ったの。でも脚本を読んで、引き受けるべきだと確信した。この作品に出会えて幸運だったわ。」と語っている。またロバート・デュヴァルは「今回、私は深く製作に関わって配役などの細かな裏方の仕事をしたよ。スコット・クーパーが書いた脚本に手紙を添えて、ジェフ・ブリッジスに送った。そして企画がまとまっていったんだ。映画化にあたっては、プロデューサー陣と私が所属する事務所のCEOが大きく貢献してくれた。資金調達には苦労したからね。でもいい作品になったよ。」と答えている。

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作品としては、トーマス・コッブの原作小説を「ブラック・スキャンダル」「ほの蒼き瞳」のスコット・クーパーが映画化したヒューマンドラマ。第82回アカデミー賞では、ジェフ・ブリッジスが「主演男優賞」を受賞した他、「主題歌賞」も獲得している。またマギー・ギレンホールも、助演女優賞にノミネートされた。出演は「ビッグ・リボウスキ」「トゥルー・グリッド」などのジェフ・ブリッジス、「ダークナイト」のマギー・ギレンホール、「地獄の黙示録」のロバート・デュバル、「イニシェリン島の精霊」のコリン・ファレルなど。才能に恵まれながらも酒に溺れて落ち目のミュージシャンが、ある女性ジャーナリストに出会ったことにより再起しようとする姿を描いた作品で、不器用な男がに音楽を通じて立ち上がる姿には心を打つ。ジェフ・ブリッジスの名演もありつつ、音楽映画としても見応えのある佳作だろう。

 

 

監督:スコット・クーパー
出演:ジェフ・ブリッジスマギー・ギレンホールロバート・デュヴァルコリン・ファレル
日本公開:2010年