映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記 ネタバレ&考察Vol.449:「壁の中に誰かがいる」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は449本目。ウェス・クレイブン監督による、1992年日本公開作品「壁の中に誰かがいる」。特典映像としては「予告編」のみ。「サランドラ」「エルム街の悪夢」「スクリーム」などホラー映画の重鎮ウェス・クレイブン監督が手掛けた、ホラーサスペンス。2020年ごろにジョーダン・ピールがリメイクするという噂も流れていたが、2024年現在で続報はないようだ。ウェス・クレイブンは脚本と製作総指揮も手掛けている。出演は「D2 マイティ・ダック」のブランドン・アダムス、「ツイン・ピークス」のエベレット・マックギル、「エスケープ・フロム・L.A.」のA・J・ランガー、「ミッション:インポッシブル」のヴィング・レイムスなど。1996年に「スクリーム」を撮ることになるクレイブン監督の1992年作品という事で、キャスト陣も含めて知名度的には低い、やや地味な作品かもしれない。

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スラム街で育った家族思いの少年フールは悪人リロイとともに、不気味な屋敷に忍び込み盗みをはたらこうとするが、その屋敷には娘アリスを虐待する異常な夫婦が住んでおり、さらに壁の中には変わり果てた者たちが幽閉されていた、というストーリーで”屋敷モノホラー”といった作品だ。とはいえブラックコメディ要素も強く、少年の活躍を描きつつもホラー映画としてシリアスになり過ぎていない点は、「ホームアローン」などが生まれた90年代っぽい。”少年が盗みに入った家の家主がヤバかった系”では、フェデ・アルバレス監督の「ドント・ブリーズ」の一作目を思い出すが、ストーリーの展開も含めて恐らく影響を受けているだろう。シンプルなストーリーながら、悪役キャラクターのクセが強く面白いのも特徴で、特に「ツイン・ピークス」に出演していたエベレット・マックギル&ウェンディ・ロビーのサイコ夫婦役が最高だ。B級ホラーコメディという感じで、ウェス・クレイブン監督作品の中でも、ポイントを押さえた特にライトに楽しめる一作だと思う。

 

 

監督:ウェス・クレイブン
出演:ブランドン・アダムス、エベレット・マックギル、ウェンディ・ロビー、A・J・ランガー、ヴィング・レイムス
日本公開:1992年