映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記 ネタバレ&考察Vol.453:「パトリオット・デイ」 

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は453本目。タイトルはピーター・バーグ監督による、2017年日本公開作品「パトリオット・デイ」。特典映像としては、「メイキング・オブ『パトリオット・デイ』」「『パトリオット・デイ』のヒーローたち」「真実のリサーチ」「日本版劇場予告編」「キャスト・スタッフインタビュー」で計54分が収録されている。「インタビュー」では、主演のマーク・ウォールバーグが「これは人々の実体験の映画化だから、演技には気を遣ったよ。テロの被害者に敬意を払いつつ、助け合った市民を称える作品だ。彼らは救命士や警察、FBIに惜しみなく協力し犯人たちの逮捕にも大きく貢献したんだ。監督は真実をあるのまま伝えるべく奮闘していたよ。爆発が起きた時、市民は逃げるのではなく被害者の救出に向かった。ボストンはそういう街なんだ。ごく普通の人たちが立ち上がり、数えきれないほどの英雄的な物語があった。僕たちはマラソンや野球や映画を楽しみ、普通の生活を楽しむ権利がある。だからこそ善は必ず悪に打ち勝つべきなんだよ。」と言い、ケヴィン・ベーコンは「実際の映像を観て驚いたよ。爆発の直後でも人々は互いに助け合っていた。また爆発が起こるかもしれない状況なのにだ。自分の服を脱いで止血帯を作り、負傷した人たちを緊急車両まで運んでいたんだ。それは感動的な光景だったよ。」と語っている。

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監督のピーター・バーグは「あの事件が起きた日、私はニューヨークにいたんだ。ボストン市民が一丸となって事件に立ち向かい、犯人逮捕に協力する姿にとても感動した。そして遂に2人の犯人を捕らえたんだ。その姿に心を打たれたよ。あの事件で助かった人々の中には手足を切断した人もいた。そして障害が残った人もいる。そんな人たちに私は話を聞く事が出来たんだ。彼らの体験を一言で表現して欲しいと頼むと、多くの人が”愛”だと答えたよ。あれほど悲惨な事件だったのに、家族や友人、コミュニティーの愛情がそれに勝ったんだ。そして本作で見せたかったことの一つが、警察やFBIの素晴らしい仕事ぶりだ。彼らは熱心で、休むことなく献身的に事件の対処に当たった。”犯人を捕まえられるのは俺たち以外にいない”と驚くべき力を発揮したんだよ。それをこの映画では伝えたいね。」と答えている。

 

作品としては、2013年に発生したボストンマラソン爆弾テロ事件の発生から犯人逮捕に至った数日の顛末を描く実話ベースの内容で、タイトルの「パトリオット・デイ」とは、「愛国者の日」を意味している。監督/脚本は「ローン・サバイバー」「バーニング・オーシャン」「マイル22」のピーター・バーグで、いずれの作品もマーク・ウォールバーグとタッグを組んでいる。共演は「フットルース」「アポロ13」などのケヴィン・ベーコン、「バートン・フィンク」「キングコング:髑髏島の巨神」などのジョン・グッドマン、「セッション」「21ブリッジ」などのJ・K・シモンズ、「M:i:III」「ミッション: 8ミニッツ」のミシェル・モナハンなど。突如発生した爆弾テロという惨劇の中で、事件に関わる市民やFBI、警察関係者たち一人一人の行動にクローズアップし、犯人を追い詰めていく構成や語り口は見事だ。最後までサスペンス映画としての緊張感も途切れず、ピーター・バーグの手堅い演出力が堪能できる一作になっていると思う。

 

 

監督:ピーター・バーグ
出演:マーク・ウォールバーグケヴィン・ベーコンジョン・グッドマンJ・K・シモンズミシェル・モナハン
日本公開:2017年