映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は460本目。タイトルはミミ・レダー監督による、1998年日本公開作品「ディープ・インパクト」。特典映像としては特に無し。ジョージ・クルーニー&ニコール・キッドマンという豪華キャストで話題になった「ピースメーカー」で長編映画デビューした、ミミ・レダー監督の長編2作目。スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮を担当し、「タイタニック」「ビューティフル・マインド」などのジェームズ・ホーナーが音楽を担当している。出演は「ゴッドファーザー」「ネットワーク」「地獄の黙示録」のロバート・デュヴァル、「プリティ・リーグ」「ジュラシック・パークIII」のティア・レオーニ、「ロード・オブ・ザ・リング三部作」「エターナル・サンシャイン」のイライジャ・ウッド、「ドライビング Miss デイジー」「ショーシャンクの空に」のモーガン・フリーマンなど。同年に公開されたマイケル・ベイ監督による「アルマゲドン」が、地球への隕石衝突という同じテーマを扱っているため比較されやすいが、やりたいコンセプトとしては真逆の作品だろう。こちらは派手なVFXが売りの作品ではなく、もっと”人間ドラマ”を重点にして描いている。
作品としては、天文部に所属する高校生が天体観測中に巨大彗星を発見し、その約2年後に必ず地球へ衝突してしまうことが判明した為、アメリカ合衆国大統領はロシアと共同でシャトル“メサイア”を飛ばし、核によって彗星を破壊する作戦を実行する一方、全世界にこの未曾有の危機を公表する。しかしその作戦は失敗し運命の日が迫ってくるのだったというストーリーで、全体的に強い悲壮感が漂っているディザスター・パニック映画である。彗星を発見した少年リオ/黒人アメリカ大統領/ニュースキャスター/宇宙飛行士と、それぞれの立場からこの未曾有の惨事を描いており、本作には明確な主人公が存在しない”群像劇”となっているが、そこで彼らが見せる自己犠牲の精神には本当に泣かされる。またモーガン・フリーマンが演じたトム・ベック大統領も、名言や見せ場の多さから彼のキャリアの中でも屈指の人気キャラクターだろう。ヒューマン・ドラマとしての強度も高い、まさしく名作だと思う。
監督:ミミ・レダー
出演:ロバート・デュバル、ティア・レオーニ、イライジャ・ウッド、バネッサ・レッドグレーブ、モーガン・フリーマン
日本公開:1998年