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エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記 ネタバレ&考察Vol.465:「スクリーム6」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は465本目。タイトルはマット・ベティネッリ=オルピン監督による、2023年日本未公開作品「スクリーム6」。特典映像としては「摩天楼の街で恐怖ふたたび」「被害者たちの横顔」「メタよりもメタ」「ミニマートは血の海」「アパートの惨劇」「地下鉄の恐怖」「血みどろ劇場」で、計62分が収録されている。各インタビューでは、タイラー・ジレット監督が「前作の2022年『SCREAM/スクリーム』では、シリーズへの敬意を表した。オリジナル4作品と繋がるように一生懸命に努力したんだ。本作は舞台をNYに移すことによって、慣れ親しんだ安心感から大きく踏み出す挑戦だったよ。前作は”馴染みの場所”だったが、本作は全く異なるんだ。いわば前作はA面で正統派、本作「6」はB面なんだよ。最初の4作品は我々にとって、ホラー映画の入り口になった作品だ。「1」を好きになっただけではなく、物語内で言及されているいろんな作品も好きになったんだ。作品自体がホラーの百科事典になったんだよ。ラージャンルの入門的な作品だね。我々は昔のファンだけではなく新たなファンにために、ホラー映画への扉を開きたいんだ、シリーズ1作目のようにね。」と言い、マット・ベティネッリ=オルピン監督は「皆、ニューヨークの撮影に興奮したよ。映像にしたい熱量に溢れていた。ニューヨークで撮りたかったのは、街そのものではなく、そこで暮らす人々だ。観光名所を巡るのではなく、大都市の生活を撮って”ウッズボロー”と対比したかったんだ。このシリーズは作品内で映画について語るんだが、本作でもそれを楽しんだよ。」と語っている。

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また脚本家のジェームズ・ヴァンダービルドは「前作より大掛かりで派手だけど、定番を覆す展開だから油断できないよ。前作までは独りでいると電話が鳴り、殺人鬼がそばにいると分かるが本作ではそのパターンを覆した。地下鉄で大勢と一緒にいるが、誰が殺人鬼かわからず逃げ場がないという、これまでとは違う種類の恐怖だよ。スラッシャー映画は不滅だ。常に人気があるよ。誰でも追われてるのに早く走れない夢を見るし、心の奥で誰かに殺されるのを恐れている。自分の知恵を絞って生き残るしかない状況という恐怖を楽しむんだ。」と語っている。

 

作品としては、ウェス・クレイヴンが監督し1996年に大ヒットした、ホラー映画「スクリーム」のシリーズ第6弾。舞台をこれまでのウッズボローからニューヨークへと移し、引き続き殺人鬼ゴーストフェイスに襲われる登場人物たちを描いている。シリーズ共通のヒロイン”シドニープレスコット”を演じていたネーヴ・キャンベルは、本作ではギャラの問題で再演せず、同シリーズで彼女が出演しない初の作品となった。また前作にあたる第5作「スクリーム(2022年)」からの直接的な続編となっており、本作も本国では大ヒットした為、すでに続編の製作が決定している。ラストの真犯人へのミスリードやゴア描写も含めて、シリーズの中でも丁寧に作られた佳作だろう。

 

 

監督:タイラー・ジレット/マット・ベティネッリ=オルピン
出演:メリッサ・バレラ、コートニー・コックス、ジェナ・オルテガジャスミン・サボイ・ブラウン、メイソン・グッディング
日本未公開:2023年(2023年製作)