映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記 ネタバレ&考察Vol.467:「ガンパウダー・ミルクシェイク」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は467本目。タイトルはナヴォット・パプシャド監督による、2022年日本公開作品「ガンパウダー・ミルクシェイク」。特典映像としては、「インタビュー(カレン・ギラン/レナ・ヘディカーラ・グギーノポール・ジアマッティ/クロエ・コールマン/スタント&ファイト・コーディネーター:ローラン・デミアノフ)/ナヴォット・パプシャド監督)」「撮影風景」「劇場予告編」で、計41分が収録されている。「インタビュー」では、主演カレン・ギランが「初めて脚本を読んだ時、冒頭からすっかり魅了されてしまったわ。こんな役は演じた事がないし、あまり見ないタイプのキャラクターだったから。特に夢中になったのがアクションシーンだった。アクションシーンの脚本は過去に何度も読んだけど、読むより見た方が早いの。脚本だと説明ばかりでよく分からないことが多いからね。でも本作のアクションは独創的だったわ。だから壮大な撮影になると思ったし、久しぶりの傑作よ。監督を知ると紛れもなくこの人が書いたと分かるの。ユーモアのセンスが監督そのものだから。」と言い、「私が演じたサムはとてもカッコいいの。戦い方がすごくて格闘技全般に優れているし、あらゆる武器を使う。一方で演技の比重も大きいわ。喪失感と自尊心の無さに苦しんできた役柄だから。戦いに優れていながら感情的な弱さを出さないといけないという、本当に魅力的な役柄だったと思う。」と語っている。

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また監督のナヴォット・パプシャドは「本作はいろんな映画から少しずつ着想を得ているんだ。セルジオ・レオーネ黒澤明ヒッチコック作品などからね。特に殺し屋や浪人、侍映画には刺激を受けたよ。加えてギャング映画などのアイデアがベースになっているんだ。ヒッチコックの作品などいろいろと融合させた結果、本作の原型が出来上がったんだよ。最高の俳優陣、そしてクルーと一緒にとてもつもなくクレイジーな映画を作った。暴力と笑いが混在していて、ジャンルに縛られないんだ。”ジャンルは何?”とよく聞かれるけど、作品名そのものが答えだよ。”ミルクシェイク”さ。バイオレンスを混ぜ合わせたシェイクなんだよ。」と答えている。

 

作品としては、「オオカミは嘘をつく」「ABC・オブ・デス2」などのイスラエル人監督ナヴォット・パプシャドが手掛けた、アクションスリラー。主演は「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」「デュアル」のカレン・ギランで、「ダンジョンズ&ドラゴンズ アウトローたちの誇り」のクロエ・コールマン、「パージ」のレナ・ヘディ、「ブラックパンサー」のアンジェラ・バセット、「エブ・エブ」のミシェル・ヨー、「サイドウェイ」のポール・ジアマッティなど豪華キャストが脇を固めている。子連れの女殺し屋が組織から追われつつも、他の女性たちと助け合いながら窮地を乗り切るという、現代的なシスターフッド映画になっているが、アクションの鈍重なクオリティなどやや薄味感は否めない。ただ、両腕を麻痺させられて戦う場面や二人羽織のカーチェイスなど、アイデアを凝らしたアクションシークエンスが魅力的な作品だろう。

 

 

監督:ナヴォット・パプシャド
出演:カレン・ギラン、レナ・ヘディミシェル・ヨーアンジェラ・バセットポール・ジアマッティ
日本公開:2022年