映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は472本目。タイトルはリー・ワネル監督による、2018年日本公開作品「アップグレード」。特典映像としては「日本版予告」「特報」。「パラノーマル・アクティビティ」「インシディアス」「ゲット・アウト」のジェイソン・ブラムが製作し、「ソウ」シリーズや「狼の死刑宣告」「インシディアス」などの脚本や、ジェームズ・ワンとのタッグでも知られるリー・ワネルがメガホンを取ったSFアクション。リー・ワネル監督作としては、シリーズ三作目にあたる「インシディアス 序章」に次ぐ2作目である。出演は「プロメテウス」「スパイダーマン ホームカミング」のローガン・マーシャル=グリーン、「ゲット・アウト」のベッティ・ガブリエル、「ガール・イン・ザ・ミラー」のハリソン・ギルバートソン、「ポーカー・フェイス 裏切りのカード」のベネディクト・ハーディなど。2018年のサウス・バイ・サウスウエスト、第51回シッチェス・カタロニア国際映画祭では「観客賞」に輝いている。
突如現れた謎の男たちによって妻を殺され、自身も全身麻痺となってしまうグレイ。しかし天才科学者が生み出したAIチップ「STEM(ステム)」を埋め込まれたことにより、AIが全身の肉体を動かすばかりか脳内での会話も可能となったことにより、グレイは妻を殺した男たちへの復讐を始めていく、というストーリー概要だ。本作はとにかく脚本が上手く、途中で感じる”違和感”についてラストの展開でしっかりと回収してくれ、溜飲が下がる構成になっている。SFベースの世界観でありながら、このあたりは「ソウ」や「インシディアス」シリーズで実績のあるリー・ワネル脚本の手腕が光るポイントだろう。アクション映画としても見どころが多く、全身麻痺になった主人公の身体をAIが操るという状況を活かして、普通の人間では行えないアクションを見せる演出も面白い。ハリウッド超大作ではないが、知恵と工夫と演出力で飽きさせない娯楽映画に仕上がっていると思う。
監督:リー・ワネル
出演:ローガン・マーシャル=グリーン、メラニー・バレイヨ、ベッティ・ガブリエル、ハリソン・ギルバートソン
日本公開:2018年