映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記 ネタバレ&考察Vol.475:「オーメン」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は475本目。タイトルはリチャード・ドナー監督による、1976年日本公開作品「オーメン」。特典映像としては、「リチャード・ドナー監督によるイントロダクション」「リチャード・ドナー監督による未公開シーン解説」「ドキュメンタリー:『666 オーメンの啓示』」「デイビッド・セルツァー(脚本)が語る『オーメン』との出会い」「ウェス・クレイヴン(ホラー映画監督)からの賛辞」「オーメン伝説」「メイキング:『呪いの因果』」「ジェリー・ゴールドスミスが語る『オーメン』の音楽」「ミュージック・トラック」「オリジナル劇場予告編」で、計211分が収録されている。「リチャード・ドナー監督によるイントロダクション」では、監督が「本作は傑作だよ。公開はかれこれ30年前の1976年になるが、実はこの企画は一度流れそうになったんだ。だが20世紀FOXのアラン・ラッド・Jr.が私を信じて協力してくれた。結果的に『オーメン』は大ヒットし、収益はジョージ・ルーカスの『スター・ウォーズ』の製作資金になったんだ。私が『スーパーマン』などの大作を手掛けられたのも、本作のお陰だと感謝しているよ。作曲ではアカデミー賞を受賞した作品だしね。本作は怖い映画に仕上がっていて満足だ。当時、私は映画館に行き怖い場面が近づくと、振り返って観客の顔を見いてたが、みんな”死ぬほど驚いた”と言わんばかりの表情だったね。」と語っている。

f:id:teraniht:20240411192306j:imagef:id:teraniht:20240411192308j:image

ウェス・クレイヴン(ホラー映画監督)からの賛辞」では、「この『オーメン』では衝撃的なシーンが多かった。よく『エクソシスト』と比較されるが、ホラー映画では監督自身が観客に怖がられる必要があるんだ。”この監督は正気じゃない。普通の人間はこんな発想はしない”とね。だがリチャード・ドナーのアプローチは違う。『オーメン』には品格があるんだ。恐怖で白髪になるような作品とは違う味がね。この作品の成功の秘密は、観客の心を掴むノウハウを熟知した監督を使ったことだ。緊張感を高めるために気を配ったのが分かるんだよ。その点では『エクソシスト』以上だったね。後半の首切りのシーンは、アメリカのホラー史上、最高の場面のひとつだろう。とても斬新で巧妙な殺し方だと思うし、こんな映像がよく撮影できたものだ。とにかく完璧だよ。70年代には文化的タブーが多く破られた。子供を悪魔に仕立てたり、観客がその子供を殺してほしいと願う事も含めてね。国民がベトナム戦争に苦しめられたことも、その背景のひとつにあると思う。誰もが世界は破滅すると感じていたんだ。長く愛される作品には独創性と娯楽性がある。この映画は『エクソシスト』の流れを引き継ぎ、ホラー映画の客層を広げた。恐ろしいが美しく、見応えのある映画としてね。」と答えている。

 

作品としては、「リーサル・ウェポン」「スーパーマン」などのリチャード・ドナーが監督を務めたオカルトホラー。本作で作曲を手掛けたジェリー・ゴールドスミスは、第49回アカデミー賞の「作曲賞」に輝いている。6月6日午前6時に誕生し、頭に「666」のアザを持つ悪魔の子ダミアンを巡る物語だ。出演は「ローマの休日」「白鯨」「アラバマ物語」などのグレゴリー・ペック、「或る殺人」「酒とバラの日々」のリー・レミックなど。その後、シリーズ続編が4作品とリメイクが1作品発表されている。撮影中にさまざまな不吉な出来事が頻発した事でも有名な作品で、主演グレゴリー・ペックの息子はクランクインする数か月前に拳銃で自殺している。2024年には前日譚である、最新作「ザ・ファースト」が公開になり、話題になっている。

 

 

監督:リチャード・ドナー
出演:グレゴリー・ペックリー・レミック、デイビッド・ワーナー、ビリー・ホワイトロー
日本公開:1976年