映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記&感想Vol.212:「レッド・オクトーバーを追え!」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は212本目。タイトルは、ジョン・マクティアナン監督による1990年公開作品「レッド・オクトーバーを追え!」。特典映像としては「メイキング」「劇場用予告編HD」で、計30分が収録されている。「メイキング」では、「トム・クランシーの壮大な世界観の原作を映画にするため、一度用意した脚本をすべて捨てて別の脚本を用意した」とジョン・マクティアナン監督が語り、プロデューサーは当初ジャック・ライアン役をケビン・コスナーに打診したが、彼は「ダンス・ウィズ・ウルブズ」の制作に燃えていて、「”潜水艦よりバッファローのがいいのか”と言ってやった」と笑う。そこで当時はまだ新人扱いだった、アレック・ボールドウィンに白羽の矢が立ったようだ。会議室での長セリフを一晩で暗記したり、実際にヘリから釣られてそのまま海に落ちるシーンを自分から提案したりと、作品には献身的だったと関係者から語られている。またショーン・コネリーは冷戦終結直後のソ連アメリカの関係から、時勢に合わない作品だと出演を渋ったが、実は「ゴルバチョフ政権前夜」という説明部分が抜けた脚本を読んでいたというエピソードが語られている。

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作品としては、トム・クランシーのベストセラー小説を「ダイ・ハード」のジョン・マクティアナン監督が映画化した、ポリティカル・サスペンス。1991年第63回アカデミー賞ではアカデミー音響効果賞を受賞している。撮影はこの後に「スピード」を監督するヤン・デ・ボン出演は「007/ドクター・ノオ」「アンタッチャブル」のショーン・コネリー、「ミッション:インポッシブル」シリーズのアレック・ボールドウィン、「バックドラフト」「トレーニング デイ」のスコット・グレンなど。ソ連の誇る原子力潜水艦レッド・オクトーバーがアメリ東海岸に接近しており、アメリカ政府はソ連の艦長ラミウスの狙いは攻撃だと判断するが、CIA分析官ジャック・ライアンだけは”亡命”が目的だと推理する。そしてそれを証明するため自ら潜水艦に乗り込む捨て身の作戦を決行するというストーリーで、脂の乗り切った頃のジョン・マクティアナン監督が描くトム・クランシー原作作品ということで、非常にスリリングで面白い。そして、改めてショーン・コネリーという役者の偉大さが解る映画になっていると思う。

 

監督:ジョン・マクティアナン
出演:ショーン・コネリーアレック・ボールドウィン、スコット・グレン、サム・ニール
日本公開:1990年