映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は556本目。タイトルはメナヘム・ゴーラン監督による、1987年日本公開作品「オーバー・ザ・トップ」。特典映像は「オリジナル劇場予告編(2種)」「日本劇場公開時TVスポット」。製作/監督は「サンダーボルト救出作戦」「デルタ・フォース」のメナヘム・ゴーランだが、監督としてよりもジョン・カサヴェテス監督の「ラヴ・ストリームス」やトビー・フーパー監督「スペースバンパイア」、シドニー・J・フューリー監督の「スーパーマン4 最強の敵」などのプロデューサーとして有名な人物かもしれない。脚本は主演のシルヴェスター・スタローン自らと、「夜の大捜査線」「ポセイドン・アドベンチャー」「タワーリング・インフェルノ」などの名匠スターリング・シリファントが手掛けており、スタローン全盛期らしい熱いストーリーが楽しめる。出演は主演シルヴェスター・スタローンの他、子役のデイヴィッド・メンデンホール、「白と黒のナイフ」「ロスト・ハイウェイ」のロバート・ロッジア、「エアポート'80」のスーザン・ブレイクリーなど。
トラックドライバーのリンカーン・ホークは元妻の病気をきっかけに疎遠だった息子マイクに会いに行くが、彼とはなかなか打ち解けられない。二人でトラックの旅に出たホークとマイクは、途中アームレスリングで小遣い稼ぎをしたりトラックで寝泊まりすることで信頼関係を築いていくが、目的地の病院に着いたときには妻は亡くなっており、失意のマイクは義理父に引き取られていく。残されたホークはもう一度息子の尊敬と信頼を得ようと世界アームレスリング選手権への出場を決意し、チャンピオンを目指すことになるというストーリーだ。作品としては”腕相撲をテーマにしたロッキーのようなスタローン映画”という記憶だったが、久しぶりに観返してみて思った以上にしっかりと”親子関係”が構築されていく様が描かれており、見応えがある。アームレスリングの大勝負の時にキャップをクルッと回すスタローンがカッコ良く、最後まで諦めないことを教えてくれる名作だろう。サミー・ヘイガー&エディ・ヴァン・ヘイレンやチープトリック、ジョルジオ・モローダーらが参加している80年代らしいサントラも素晴らしい。
監督:メナヘム・ゴーラン
出演:シルヴェスター・スタローン、デビッド・メンデンホール、ロバート・ロッジア、スーザン・ブレークリー
日本公開:1987年