映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は138本目。タイトルは、デビッド・O・ラッセル監督による作品「世界にひとつのプレイブック コレクターズ・エディション」。特典映像としては、「未公開シーン集」「メイキング」「キャスト・スタッフによるQ&A」「ダンス・リハーサル」「パット&ティファニーのように踊ってみよう!」「ブラッドリー・クーパー、カメラマンに挑戦」「予告編集」で、計102分が収録されている。「メイキング」では監督のデビッド・O・ラッセルが、「自分の長男が躁鬱病と戦ってきたという苦しい過去から、自分の経験と重ね合わせられる物語を探していたんだ。」と言い、「原作には人生や愛、ユーモアや希望が書かれており、映画化を通じて息子に”人との繋がりの大事さ”を伝えたかった。」と語っている。また主演のブラッドリー・クーパーは、「試写会ではいつも感謝の声をもらった。心に病を抱えている主人公パットに対して偏見の目を持たない描き方をしているので、観客は共感したのだろう、心に訴える作品が作りたかったんだ。」と語っているのが印象的だった。
作品としては、主演のジェニファー・ローレンスがアカデミー賞主演女優賞を受賞したのを始め、 作品賞・監督賞・脚色賞・主演男優賞・主演女優賞・助演男優賞・助演女優賞・編集賞の8部門でノミネートされた、ヒューマンドラマ。トロント国際映画祭でも観客賞やゴールデン・グローブ賞でも主演女優賞を受賞している。監督は「スリー・キングス」や「アメリカン・ハッスル」のデビッド・O・ラッセル。キャストは「アメリカン・スナイパー」のブラッドリー・クーパーや、「ハンガー・ゲーム」のジェニファー・ローレンス、さらに本作でオスカーノミネートされた名優ロバート・デ・ニーロや、クリス・タッカーらが脇を固める。妻の浮気が原因で心のバランスを崩したパットは、実家で両親と暮らしながら社会復帰を目指してリハビリ中だったが、ある日友人の食事会で未亡人のティファニーと出会う。妻への未練が断ち切れないパットと自暴自棄のティファニーは事あるごとに衝突するが、ダンス大会に出場するという共有の目的が出来ることにより、人生が前向きに動き出すというストーリーだ。一見、シリアスなテーマの作品にみえるが、実際はかなりコメディ色が強く気軽に楽しめる。鑑賞後の爽やかな余韻も心地よく、たまに観返したくなる良作だ。
監督:デビッド・O・ラッセル
出演:ブラッドリー・クーパー、ジェニファー・ローレンス、ロバート・デ・ニーロ
日本公開:2013年