映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記&感想Vol.194:「マウス・オブ・マッドネス」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は194本目。タイトルは、ジョン・カーペンター監督による作品「マウス・オブ・マッドネス」。特典映像としては「オリジナル劇場予告編」。「ハロウィン」「ニューヨーク1997」「遊星からの物体X」のジョン・カーペンター監督が、1994年に製作したサイコホラー。日本では1995年に劇場公開された。主演は「ジュラシック・パーク」「ピアノ・レッスン」のサム・ニール、「グロリア」のジュリー・カーメン、「猿の惑星」のチャールトン・ヘストンなど。ジョン・カーペンター監督作の中では、どちらかと言えばマイナーで地味な作品だろう。サム・ニール演じる保険調査員が、失踪したホラー作家サター・ケーンの行方を調査していくうちに、ケーンの小説に出てくる架空の町にたどり着き、現実と虚構の世界が融合した狂気の世界にとらわれていくという、H・P・ラヴクラフトの“クトゥルー神話”を元にしたストーリーだ。

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正直、現実と架空の小説世界が交錯するといった幻想的な怪奇映画なので、整合性のつくストーリーではない。カーペンター監督が描く独特の映像美を楽しむタイプの作品だろう。「覗くな、狂うぞ。」というキャッチコピーのとおり、切れ者の保険調査員という”常識人”を演じるサム・ニールが終盤に向かって、どんどんと常軌を逸していく姿が本作の魅力になっている。「遊星からの物体X」「パラダイム」と本作「マウス・オブ・マッドネス」で、ジョン・カーペンター監督自身が「黙示録3部作」と称しているらしいが、オープニングとエンディングのハードロック調の楽曲も含めて、今観るとカーペンター流の”レトロホラー映画”だと感じる。


監督:ジョン・カーペンター

出演:サム・ニール、ジュリー・カーメン、ユルゲン・プロホノフチャールトン・ヘストン

日本公開:1995年