映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記&感想Vol.232:「クラウド アトラス」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は232本目。タイトルは、ラナ・ウォシャウスキートム・ティクヴァ/アンディ・ウォシャウスキー監督による2013年公開作品「クラウド アトラス」。特典映像としては、「比類なき映画制作」「すべては つながっている」「不可能と思われた映画化」「俳優たちの挑戦」「作品に流れるテーマ」「最先端の未来」「時空を超える愛」で計54分が収録されている。「比類なき映画制作」や「不可能と思われた映画化」では、アンディ・ウォシャウスキー監督が、「撮影が決まったことに監督陣は驚いたよ。今までにこういう作品はなかったからね。まず原作を脚本化するために、みんなで1日8~9時間かけて映画の構想を練ったよ。」と言い、ラナ・ウォシャウスキー監督は「”越境”がこの作品の大きなテーマだから、時空や物語、ジャンルの垣根を取り払うことにしたの。6つのストーリーを構築するのに、2つの撮影班に分かれての撮影になり、スケジュールを組むのに何か月もかけたわ。原作をそのまま映画化するのは不可能だった。原作通りにストーリーを再現しても、映画として成り立たないの。表現手法が全然違うからよ。」と語っている。また主演のトム・ハンクスは「大掛かりな芸術作品だ。脚本を読んだ後に疑問は感じなかったよ。最初は理解は出来なかったけどね。普通の映画は1つのゴールに向かうが、本作はいろんな視点から見られる作品なんだ。映画の新境地を切り開いたと思う。」とインタビューに答えている。

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作品としては、「マトリックス」3部作のウォシャウスキー監督と「ラン・ローラ・ラン」のトム・ティクヴァ監督が、2004年に発表されたデイヴィッド・ミッチェルの小説「クラウド・アトラス」を映画化したSFドラマ。19世紀から未来まで6つの異なる時代と物語を描いており、主要俳優たちは各エピソードに応じて3~6つの役柄をそれぞれ演じている。出演はトム・ハンクスハル・ベリーベン・ウィショーペ・ドゥナヒュー・グラントヒューゴ・ウィーヴィングジム・スタージェスなど。172分という長尺ながら、まるで無作為にシャッフルされたような各エピソードが、エンディングに向かって収束していく語り口が上手いため、飽きずに鑑賞できる作品だ。また特殊メイクを施された俳優たちの”変貌ぶり”を観るのも楽しい、ウォシャウスキー監督の名作のひとつだと思う。

 

監督:ラナ・ウォシャウスキートム・ティクヴァ、アンディ・ウォシャウスキー
出演:トム・ハンクスハル・ベリーベン・ウィショーペ・ドゥナヒュー・グラント
日本公開:2013年