映画を観て音楽を聴いて解説と感想を書くブログ

エンタメ系会社員&バンドマンの映画ブログです。劇場公開されている新作映画の採点付きレビューと、購入した映画ブルーレイの紹介を中心に綴っていきます!

映画ブルーレイ購入記&感想Vol.143:「酔拳2 HDデジタル・リマスター ブルーレイ アルティメット・コレクターズ・エディション」

映画好きが購入したブルーレイを、メモ代わりにブログに残していく記事。今回は143本目。タイトルは、ラウ・カーリョン監督による作品「酔拳2 HDデジタル・リマスター ブルーレイ アルティメット・コレクターズ・エディション」。ヤフオクにて中古で購入。特典映像としては、「プロモーションビデオ」「ジャッキー・チェンのインタビュー」が収録されている他、封入特典として「香港版&US版ミニポスター」「完全書下ろし解説付ブックレット」「ミニロビーカード」が同梱されている。また、この商品は2枚組で「HDデジタル・リマスター版(日本語吹替2バージョン収録)」と3種類のSTD版(国際公開/US公開版/日本公開版)が収録されているのだが、STD版は画質が低すぎて厳しい。逆にHDデジタルリマスター版はかなり美麗でクリアな映像になっている為、実際の鑑賞にはHD版だけで十分だろう。吹替声優はもちろん石丸博也さんで、2018年発売の初ブルーレイ化商品だ。「国際公開版」や「日本公開版」では収録されなかった、「酔拳を使う為、工業用アルコールを飲んでしまい、主人公が狂人になってしまう」というシュールすぎるラストシーンが本作には収められている。

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作品としては、1994年日本公開された「ドランクモンキー酔拳」16年ぶりの続編。ジャッキー・チェンの本格カンフーアクション映画として代表作に挙げる人も多い作品だ。監督のラウ・カーリョンは「少林寺三十六房」「阿羅漢」などでクンフー映画の基礎を築いた巨匠らしいが、あまりに古風すぎるアクションシーンだった為、撮影途中でジャッキー・チェン自身が監督を引き継いだようだ。映像特典の「インタビュー」では、ジャッキー自身がアクション設計をしたと語り「のけぞった姿勢」を保つなど、一見地味だが実は難しいアクションを入れこんだらしい。また酔拳のトレードマークである「赤ら顔」は、メイクだと汗で落ちて服が汚れてしまうため、”うつむいてひたすら息を止める”ことで赤い顔を作ったらしく、そのアナログぶりには驚かされる。また、本作のアクションに比べれば「レッド・ブロンクス」のスタントシーンは簡単で、「酔拳2」の戦闘シーンは非常に高度な技術が必要だったと語っている。90年代の香港製ジャッキーアクションが堪能できる一作だろう。


監督:ラウ・カーリョン、ジャッキー・チェン

出演:ジャッキー・チェンアニタ・ムイティ・ロン

日本公開:1994年