映画好きが購入したブルーレイの映画情報をブログに残していく記事で、今回は604本目。タイトルはスティーヴン・ソダーバーグ監督による、2009年日本公開「チェ28歳の革命/チェ39歳の別れの手紙」。「チェ39歳の別れの手紙」の特典映像は「スタジオジブリ プロデューサー鈴木敏夫×ソダーバーグ監督対談」「Promotion Tour in Japan」「予告編」で、計48分が収録されている。「スタジオジブリ プロデューサー鈴木敏夫×ソダーバーグ監督対談」では、スティーヴン・ソダーバーグ監督が「今回の作品の場合、手の込んだ撮影技術を用いてわざとらしい演出をしてしまっては、彼らの”戦場魂”に背くと思いました。だからできるだけシンプルな映画を目指したのです。俳優たちには自由に演じてもらって、演技ではなく実際にそこで起きているかのような自然なやり取りを目指しました。理由は2つあって、まずこの手法が非常にうまくいっている映画を観た事と、ドラマチックな作りにしすぎるとリアリティが失われる事からです。ドキュメンタリータッチという意味で、キューブリックの『バリー・リンドン』は彼の作品の中でも、もっと注目されていい作品ですが、登場人物の人物像を押し付けずシンプルに描いていて、観ている私たちに判断させるようにしています。これは『チェ』の製作においても念頭に置いていたことでした。今回の作品は私が企画したのではなく、監督を依頼されたのがきっかけで、ベニチオ・デル・トロがプロジェクトに初めから関わっていたことから監督をやらないかと誘われました。8年前のことですが、当時はこれほど長くかかるとは予想していませんでしたね。」と語っている。


また「現代はお金を基準とした経済システムがありますが、そのシステムには確固たる根拠がなく、労働や製品がないままお金が利潤を生むというシステムは、最終的に崩壊すると思います。私たちは歴史の中で同じ過ちを何度となく繰り返してきましたが、チェが目指していた社会は”平等”と”機会を与える”ことです。私たちがそれを選択するかは別として、チェの公平という基本理念は多くの人たちが望むことです。ボリビアのモラレス大統領は先住民ですが、チェがいなかったら大統領にはならなかったでしょう。就任演説の時にチェについて語っていますが、彼の出現は40年早すぎました。しかしラテンアメリカの指導者を奮い立たせたのは確かなのです。チェは権力には興味がなく、部隊を統率しながらジャングルの中にいる方が自然でいられたのだと思います。また戦うためには武器だけでは十分ではなく、教育を受けていなければ革命で勝利しても、自分の運命を切り開くことはできない事も伝えています。だから部隊の人間には読み書きを学ばせることに熱心に取り組んだんです。」と答えている。
作品としては、「セックスと嘘とビデオテープ」「アウト・オブ・サイト」「エリン・ブロコビッチ」などのスティーヴン・ソダーバーグ監督が、革命家チェ・ゲバラの半生を描いたアメリカ/フランス/スペイン合作の伝記映画。キューバにおける独裁政権をフィデル・カストロと共に倒すキューバ革命までを描いた「チェ 28歳の革命」と、組織を率いて再びボリビアで革命の狼煙を上げるも敗北する「チェ 39歳 別れの手紙」の2部構成による計4時間30分の超大作だ。主演のベニチオ・デル・トロは本作の共同プロデューサーでもあり、作品はパルム・ドールにノミネートした他、チェ・ゲバラになり切るために25キロの減量をした成果もあって「男優賞」を受賞している。チェ・ゲバラの人生が学べるという意味では観る価値はあるが、映画としてはやや淡白な構成の作品かもしれない。
監督:スティーヴン・ソダーバーグ
出演:ベニチオ・デル・トロ、カタリーナ・サンディノ・モレノ、デミアン・ビチル、フランカ・ポテンテ
日本公開:2009年