本ブログも三年目に突入。2018年のランキングはアート系/エンタメ系ともに粒揃いの作品が多く、選ぶのが本当に難しかった。今回も2018年に映画館で観た新作だけに絞って、年間ベスト20を発表したい。ちなみに今年の20位にギリギリでランクインしなかった次点作品は、「A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー」と「デッドプール2」。今回は20位から11位までを発表!
20位 聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア
映画トータルの完成度は別にして、忘れられない一作という意味では、本年度ナンバーワンかもしれない。ヨルゴス・ランティモス監督の不条理な世界観が炸裂した怪作。
19位 検察側の罪人
木村拓哉と二宮和也という二大スターと、原田眞人監督がタッグを組んで作り上げた、サスペンス映画。脚本の粗さは目立つが、演出の切れ味と役者の演技という意味では、本年度屈指の素晴らしい一作だった。
18位 バーフバリ/王の凱旋
今年を代表するインド産アクション映画。応援上映なども頻繁に行われて、熱狂的なファンを多数生み出していた。アクションファン必見の超エンターテイメント大作。老若男女が楽しめる事、間違いなし。
17位 女は二度決断する
家族を亡くした母の哀しみとその闘いを、女優ダイアン・クルーガーが渾身の演技で描くゴールデン・グローブ受賞作品。テーマは重いが、ストーリーの展開も含めて映画作品としてのクオリティーは非常に高い。
16位 レッド・スパロー
ジェニファー・ローレンス主演のスパイものだが、アクションで魅せる作品ではなくハニートラップと知恵で生き抜く女性スパイの姿を描いており、他作品との強烈な差別化を生んでいる。先の読めないストーリーも魅力だった。
15位 search/サーチ
映画全編に亘って、PCの画面だけで構成されているという異色作。だが、そういった見せ方だけに頼らない、しっかりとしたシナリオと演出で楽しませてもらえる、娯楽作としても一流な作品。
14位 ビューティフル・デイ
ホアキン・フェニックス主演。女性監督のリン・ラムジーがメガホンを取り、カンヌ映画祭でも高い評価を得ている本作。映画全体に濃厚な死の気配が立ち込めており、本作での「愛はかげろうのように」がかかるシーンは、個人的には本年度ベストワンの美しさだった。
13位 ボヘミアン・ラプソディ
イギリスの伝説的バンド「クイーン」とフレディ・マーキュリーの生き様に迫った作品で、日本では今だに大ヒットを飛ばしている。ラストのライブシーンに向けてドライブしていく作りは見事で、ファンならずとも号泣必至。
12位 ジュラシック・ワールド/炎の王国
シリーズ5作目にして、これほど面白い作品が観れるとは嬉しい驚き。次の6作目がこれほど楽しみなシリーズに押し上げられただけでも、この作品の価値は高い。
11位 テルマ
ノルウェー産サスペンスの傑作。全くノーマークでの鑑賞だったので、あまりに高い完成度に驚かされた。ヨアキム・トリアー監督の芸術性と娯楽性が融合した、派手さはないが記憶に残る素晴らしい作品。
2018年ベストランキング10位~1位はこちら↓