2020-01-01から1年間の記事一覧
「デッド・ドント・ダイ」を観た。 「ストレンジャー・ザン・パラダイス」「ダウン・バイ・ロー」「ミステリー・トレイン」などで知られる、奇才ジム・ジャームッシュがゾンビ映画を撮ったという事で話題になっている作品。主演は「ブロークン・フラワーズ」…
「ロブスター」を観た。 2019年の傑作「女王陛下のお気に入り」を撮った、ヨルゴス・ランティモス監督の2016年日本公開作品。第68回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞している。ヨルゴス・ランティモスはこの次に公開された、2018年「聖なる鹿殺し キリング…
「パーティで女の子に話しかけるには」を観た。 2002年に自ら監督・主演した「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」のジョン・キャメロン・ミッチェルが短編小説をベースにメガホンを取った、青春恋愛映画。とはいえ普通の恋愛映画では全くなく、かなり奇…
「エンゼル・ハート」を観た。 ウィリアム・ヒョーツバーグの小説「堕ちる天使」を原作に、名匠アラン・パーカー監督が映画化したオカルト・ホラー。先日、たまたまケビン・スペイシー主演の「ライフ・オブ・デビッド・ゲイル」を観返したところだったので、…
「ライフ・イットセルフ 未来に続く物語」を観た。 「ボルト」や「塔の上のラプンツェル」といったディズニー/ピクサーのアニメ作品の脚本や、2011年「ラブ・アゲイン」などの実写映画の脚本を手がけ、アル・パチーノ主演作「Dearダニー 君へのうた」で長編…
「ア・フュー・グッドメン」を観た。 第65回アカデミー作品賞ノミネート、助演男優賞でもジャック・ニコルソンがノミネートされた法廷劇の傑作で、1993年日本公開作である。監督は「スタンド・バイ・ミー」「恋人たちの予感」「ミザリー」のロブ・ライナー。…
「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」を観た。 今なお俳優として大活躍中のマット・デイモンとベン・アフレックが初めて脚本を書き、見事に第70回アカデミー脚本賞を獲得した大傑作ヒューマンドラマ。精神分析医を演じたロビン・ウィリアムズもアカデミー…
「ノック・ノック」を観た。 2016年公開作品で「ホステル」や「デス・ウィッシュ」のイーライ・ロス監督による、サイコスリラー。ジャンル映画の名手ともいえるイーライ・ロスが手掛けたのは、79年「メイクアップ」のリメイク作品だ。本作は基本的に「メイク…
「わたしは、ダニエル・ブレイク」を観た。 2016年の第69回カンヌ国際映画祭で、2度目の最高賞パルムドールを受賞した、イギリスの巨匠ケン・ローチ監督作品。前から評判の高い作品だったが、今回遅まきながらネットフリックスにて視聴。重い社会問題を扱っ…
「告発」を観た。 90年代の名作「告発」の感想を書きたい。日本公開は1995年という事で、なんともう25年前の作品だ。主演は、「トゥルー・ロマンス」「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」「ブロークン・アロー」などで90年代に大活躍していた、クリスチャ…
「真実の行方」を観た。 今、90年代サスペンス映画にハマっている。最近、時間を忘れて没頭できるサスペンスが少ない気がするのだが、脚本の出来が良い作品の主戦場が、配信系ドラマに移ってしまったせいかもしれない。本作もいわゆる法廷サスペンスのジャン…
「ミリオンダラー・ベイビー」を観た。 今回も過去の名作を取り上げたい。第77回アカデミー賞で、主演女優、助演男優、監督、作品賞の主要4部門を制覇した、ヒューマンドラマ「ミリオンダラー・ベイビー」である。2005年に日本では公開された、クリント・イ…
「コンテイジョン」を観た。 新型コロナウィルス被害の拡大に伴い、今非常に注目されている映画である。今回、Netflixにて初めて鑑賞したのだが、なるほどこれは今観るべき作品なのかもしれない。監督は「オーシャンズ」シリーズや「トラフィック」のスティ…
「ギルバート・グレイプ」を観た。 新型コロナの影響で新作がなかなか劇場に観に行けず、ブルーレイでの作品鑑賞が増えてきた。今回は1999年「交渉人」の感想に引き続き、90年代の名作「ギルバート・グレイプ」について書きたい。監督はヒューマンドラマの名…
「サーホー」を観た。 インド映画史上歴代最高の興行収入を記録し、そのあまりの面白さに日本でもヒットした「バーフバリ」シリーズ。その名作「バーフバリ」で主人公役を演じた、プラバースが主演したクライムアクション超大作だ。初公開時、インド映画なが…
「交渉人」を観た。 アメリカではコロナ騒動で新作映画が封切られず、さらに撮影自体もほぼストップしているとの事で、映画業界はかなり厳しい状況に追い込まれているようだ。ここ日本でも、いわゆるブロックバスター大作の公開は軒並み延期されている。昨今…
「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」を観た。 実際に起こったカンニング事件をモチーフに製作されたタイ映画。2017年のタイ映画ランキング1位を記録しており、公開当時は世界中で称賛の声が上がっていた。天才少女役を演じたチュティモン・ジョンジャルー…
「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 Birds of Prey」を観た。 デヴィッド・エアー 監督の2016年「スーサイド・スクワッド」に初登場して、作中で突出した魅力を発揮していたマーゴット・ロビー演じるハーレイ・クインのスピンオフ作品。「スーサイド・スクワ…
「ジョン・F・ドノヴァンの死と生」を観た。 19歳で「マイ・マザー」(2009)で監督デビューし、「Mommy/マミー」「わたしはロランス」「たかが世界の終わり」などがカンヌ国際映画祭でも評価された、若き天才映画監督グザヴィエ・ドラン初の英語作品で監督…
「レ・ミゼラブル」を観た。 2019年の第72回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞し、92回アカデミー賞の国際長編映画賞にノミネートもされたフランス映画だ。タイトルの通り、ビクトル・ユゴーの小説「レ・ミゼラブル」と同じ舞台である、パリ郊外のモンフェル…
「2分の1の魔法」を観た。 新型コロナウィルスの影響が映画業界にも広がり、子供向け作品を中心に公開延期の作品が増えてきている。本作「2分の1の魔法」もピクサー・アニメーション・スタジオ制作、ディズニー配給で当初3月13日公開だったが延期となってし…
「ジュディ 虹の彼方に」を観た。 第92回アカデミー賞をはじめゴールデングローブ賞でも、レニー・ゼルウィガーが主演女優賞を受賞した伝記ドラマ。「オズの魔法使」で知られるハリウッド黄金期のミュージカル女優ジュディ・ガーランドが、47歳の若さで急逝…
「黒い司法 0%からの奇跡」を観た。 冤罪の死刑囚たちのために奮闘する弁護士で、基本的人権の保障に取り組む非営利団体を運営するブライアン・スティーブンソンの実話を、映画化した作品。原作はブライアン著の「黒い司法 黒人死刑大国アメリカの冤罪と戦う…
「スキャンダル」を観た。 本作は2016年にアメリカのケーブル局で視聴率No.1のFOXニュース内で実際に起こった、CEOによる女性キャスターへのセクハラ事件を描いた作品だ。そう聞いて、2017年にハリウッドで起こった「#Metoo」ムーブメントを思い出す方も多い…
「ミッドサマー」を観た。 長編デビュー作「ヘレディタリー 継承」がいまだに高い評価を集めている、ホラー映画界の気鋭アリ・アスター監督の第2作目。前作の完成度から本作を期待している人も多く、かなり注目の高い作品だと言えるだろう。製作は「ムーンラ…
「屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ」を観た。 1970年代にドイツに実在した殺人鬼フリッツ・ホンカの凶行を描いた実録サスペンス。メガホンを取るのは、第75回ゴールデングローブ賞の外国語映画賞を受賞した「女は二度決断する」のファティ・アキン。ちなみに…
「1917 命をかけた伝令」を観た。 007シリーズの「スカイフォール」&「スペクター」や、99年にアカデミー作品賞も受賞した「アメリカン・ビューティー」などで知られる、名匠サム・メンデス監督が、「ブレードランナー2049」の撮影監督である名手ロジャー・…
「バッドボーイズ フォーライフ」を観た。 ウィル・スミス&マーティン・ローレンス主演による大ヒットアクション映画「バッドボーイズ」の17年ぶりの新作となるシリーズ第3弾。なんと一作目は1995年公開だったので、25年前である。マイケル・ベイのデビュー…
「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」を観た。 「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」で賛否両論を巻き起こしたライアン・ジョンソン監督が、次に選んだ題材はなんとミステリーだ。アガサ・クリスティーに捧げて執筆したという、ライアン監督のオリジ…
「ジョジョ・ラビット」を観た。 「マイティ・ソー バトルロイヤル」のタイカ・ワイティティ監督による、第44回トロント国際映画祭で最高賞である観客賞を受賞し、第92回アカデミー作品賞にもノミネートされているヒューマンコメディ。製作は「シェイプ・オ…